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飯能市の史跡・文化財を訪ねる(4)

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埼玉県飯能市

■飯能市内の獅子舞
獅子舞は「防ぎの芸能」と言われ、その起源は奈良・平安時代に遡ります。日照りや洪水・伝染病などの災いを、強い動物の霊力(超自然の力)を借りることで追い払おうとする芸能です。特に東日本では、一つの獅子頭を一人で被り、おなかにくくり付けた太鼓をたたきながら三匹一組で舞う「一人立ち三匹獅子舞」〔または風流系(ふりゅうけい)獅子舞とも言います〕が主流で、龍や鹿・猪など様々な形の頭(かしら)があります。
埼玉県は特に三匹獅子舞が盛んに行われていた地域で、市内の獅子舞は秩父や奥多摩地域の獅子舞と共通点を多く持っています。
三匹獅子舞は通常「鎮める」「巡る」「追い払う」という三つの要素で構成されています。災いをもたらす悪霊をきれいな花飾りや音楽で和ませ、行列を立てて地区を祓(はら)って回り、最後には獅子が暴れまわり災いを追い払います。『白刃(しらは)』という演目は、獅子が白刃をくわえて舞い、災いを切り捨てる最強の演目です。
演劇的な要素としては『女獅子隠(めじしがく)し』が有名で、花笠の中に隠れてしまった女獅子を巡って雄獅子二匹が争うストーリーです。このほか、原市場の「石原の大神楽(だいかぐら)獅子舞」は、県内では珍しい伊勢大神楽(いせだいかぐら)系の二人立ち獅子舞です。正月明けに地区を祓(はら)って回ります。

●埼玉県指定無形民俗文化財
▽下名栗(しもなぐり)の獅子舞
実施日:8月最終土・日曜日
場所:諏訪神社(下名栗1050)

●飯能市指定無形民俗文化財
▽星宮(ほしのみや)・諏訪神社の獅子舞
実施日:9月最終日曜日(星宮神社)
※諏訪神社は休止中
場所:
・星宮神社(上名栗217-1)
・諏訪神社(上名栗3171)

▽檜渕(ひのきぶち)諏訪神社の獅子舞
実施日:8月17日後の日曜日
※令和6年度は中止
場所:檜渕諏訪神社(上名栗1065)

▽北川(きたがわ)の獅子舞
実施日:8月17日前後の土・日曜日
場所:
・岩井沢観音堂(北川1070-1)
・喜多川(きたがわ)神社(北川971)

▽南川(みなみかわ)の獅子舞
実施日:
・8月16日(宵宮)
・8月17日(本祭)
場所:諏訪神社(南川1041)

▽三社(みやしろ)の獅子舞
実施日:7月最終土曜日
場所:我野神社(吾野226)

▽阿寺(あてら)の獅子舞
実施日:休止中
場所:阿寺諏訪神社(長沢1840)

▽飯能諏訪八幡神社の獅子舞
実施日:休止中
場所:諏訪八幡神社(飯能263)

▽小瀬戸(こせど)の獅子舞
実施日:10月15日付近の日曜日
場所:子安浅間(こやすせんげん)神社(小瀬戸230)

▽石原(いしはら)の大神楽(だいかぐら)獅子舞
実施日:1月第2日曜日
場所:石倉・原市場地区

※実施日・場所については、変更になる場合があります。

■指定文化財の公開について
飯能の夏を彩る伝統芸能をぜひご覧ください。

▽南川の獅子舞
会場:諏訪神社(南川1041)
日時:
・8月16日(金)16時~
・17日(土)13時~

▽北川の獅子舞
会場:
・岩井沢観音堂(北川1070-1)
・喜多川神社(北川971)
日時:8月17日(土)、18日(日)9時30分~17時ごろ

▽下名栗の獅子舞
会場:諏訪神社(下名栗1050)
日時:8月24日(土)、25日(日)8時30分~17時50分ごろ

問い合わせ:生涯学習課
【電話】973-3681【FAX】971-2393【メール】syogai@city.hanno.lg.jp

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