■冬場に気をつけたい低温やけどについて
湯たんぽ、使い捨て懐炉(かいろ)、こたつなどの暖房器具が欠かせない気温の低い日々が続いていますが、これらを使用する際には、低温やけどに注意しましょう。
▽低温やけどとは
低温やけどとは、体温より少し温かいもの(約40~50度)に長時間触れ続けることで起こるやけどのことです。自覚症状が出にくい傾向にあり、気づかない内に皮膚の深部の細胞までじわじわと傷つけることになります。
そのため、寝ている間にやけどを負ってしまう場合があります。50度に近いものでは、数分間触れているだけで症状が出る場合もあります。
低温やけどは、決して軽いやけどではありません。重症になるにしたがって、皮膚の赤み、ひりひりとした痛み、水ぶくれが発症します。やがてさらに強い痛みが生じ、皮膚が変色するといった様に症状が進行していきます。高温やけどと同様に重症化する可能性がありますので、十分に注意が必要です。
▽低温やけどの対処方法
低温やけどを負った可能性がある場合、迅速に、正しい応急処置が必要です。
まずは、痛みがなくなるまで流水で冷やしてください。患部を冷やす際は、常温の水道水を用いることで、凍傷になる危険性を避けることができます。もし、水ぶくれができている場合は、潰さずにそのままにしましょう。潰してしまうと、その跡から菌が入り症状が悪化する可能性があります。低温やけどは重症度を判断しにくいため、放置せず、早急に病院を受診してください。
▽予防方法
次のような予防方法を実践してみましょう。
・湯たんぽ
就寝前に使用し、就寝時には使わないようにしましょう。
・使い捨て懐炉(かいろ)
直接肌にふれないようにしましょう。
・こたつ
つけっぱなしにせず、ある程度温まったら一度電源を切りましょう。
▽こんな人は注意
皮膚の薄い乳幼児、高齢者、知覚・運動機能に麻痺がある方、糖尿病の方、飲酒により深い眠りに入っている方などは、低温やけどを負う可能性が高まります。このような方が暖房器具を使用している場合は、周りの方がしっかり見守る必要があります。
暖房器具を上手に使い、元気に安全に寒い冬を乗り切りましょう。
問い合わせ:保健センター
【電話】974-3488【FAX】974-6558【メール】kenkozukuri@city.hanno.lg.jp
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