不登校のこどもたちのための教育支援センター「杉っ子ルーム」は、市内全域の小・中学生のこどもたちが通(かよ)っています。今は学校に行かない選択をしているこどもたちが、少しずつ勉強して、高校への進学や、その先の自分を見据えて、一歩ずつ歩み始めています。片道三十分以上かけて徒歩で通って来ている中学生のケースでは、生活リズムを整え、高校に通うための体力をつけることを目標にしています。また、「杉っ子ルーム」は、児童・生徒が自分のペースで勉強に取り組みながら、少人数の中で友達との付き合い方を学べるところでもあります。杉っ子ルームで生活習慣を身につけ、人とのコミュニケーションの力をつけることで、自らに自信がつき、孤立感を乗り越えることにもつながります。
●「杉っ子ルーム」で行っている取り組み
(1)個に応じた相談・指導
学校・保護者・関係機関と連携し、担当の相談員が心理的ケアを行います。
(2)心の居場所の確保・情緒の安定
「杉っ子ルーム」の生活の中で、本人の気持ちを受け止め、温かく接することにより、児童生徒の心の居場所を確保するとともに、情緒の安定を図ります。
(3)自主性や自発性を培い、集団への適応力を高める体験活動
さまざまな活動(スポーツ、ソーシャルスキルトレーニング、安全教育、キャリア教育 など)を通とおして、自主性、自発性、社会性、協調性を培うとともに集団への適応力を高めます。
(4)継続的な学習への支援
学習は個々のペースで自習を行います。つまずきの解決法や勉強の仕方を指導員がサポートし、学習の遅れへの不安を少なくします。
●教育センターでは相談を受け付けています
学校や子育てのことで、誰かに話を聞いてほしい時や、「こんな時どうしたらいいんだろう」と思った時、一人で悩まず教育センターにご連絡ください。
対象:市内在住・在学の幼児・小学生・中学生とその保護者の方
相談・問い合わせ:飯能市教育センター
・相談専用ダイヤル【電話】973-1400
・相談アドレス【メール】soudan@city.hanno.lg.jp
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