■「吾野宿」~歴史のみち広域景観形成プロジェクト~
坂石町分地内の「吾野宿」というと、古い言葉のように思えますが、この言葉は、実は古文書などの史料中には登場しません。『新編武蔵風土記稿』では「馬継ぎの宿場」とのみ記されています。現代になってから地域を盛り上げるために作られ、定着した言葉です。
▽歴史のみち広域景観形成プロジェクト
埼玉県では、「良好な景観形成を図るため、景観資源を抽出し、この資源をつなぐ広域景観形成の連携テーマを設定」する広域景観形成プロジェクトを推進しています。この連携テーマのひとつとして、県内の旧街道や旧宿場町、城下町などの歴史的な拠点や軸を明確にし、埋もれている歴史的資源を発掘し、保全・活用する「歴史のみち広域景観形成プロジェクト」があります。かつて宿場として栄えた「吾野宿」のエリアはプロジェクトのモデル地区として指定され、令和4年度まで重点的に取り組みが行われました。
▽飯能市の景観重要建造物
「吾野宿」の建造物のうち、3軒(石田家、大河原家、高山家)が、飯能市の景観重要建造物に指定されています。景観重要建造物とは、地域の個性ある景観づくりの核として景観上重要な建造物を維持、保全、継承するために指定するものです
問い合わせ:
市立博物館(記事について)【電話】972-1414【FAX】972-1431【メール】museum@city.hanno.lg.jp
埼玉県都市計画課(歴史のみち広域景観形成プロジェクトについて)【電話】048-830-5367【FAX】048-830-4881
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