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[特集]想いを音にのせて(2)

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埼玉県鳩山町

■鳩山中学校吹奏楽部3年生×小川町長
鳩中吹奏楽部の音作りに迫る

小川町長が鳩山中学校の生徒と座談会!
鳩山中学校吹奏楽部の3年生13人が、東日本学校吹奏楽大会3年連続金賞の報告に訪れました。
部活動で大変だったことや鳩中吹奏楽部の強み、部員の皆さんの「想い」などを小川町長が深堀りしました。


町長:支援してくれる方々と一緒に金賞をつかみ取ったということを実感したんですね。では、なぜコンクールで金賞が取れたと思いますか。
部員:先輩方が抜けてからは、不安がとても大きかったです。2年連続で金賞を受賞していたので、3年生である自分たちが頑張らなくちゃいけないという、プレッシャーをすごく感じていました。
今までは自分のことに集中していることが多かったですが、3年生になってからは周りのことも気にかけなくてはいけないことが大変でした。部活動の時間に、後輩の指導をしていると、個人練習の時間が足りず、家にいてもできる練習をしていました。
町長:私が大学時代、ラクロスのチーム練習の時に一番意識していたことは、「チームで練習するときには、個人の改善点は練習しない」、「チームでいるときには、チームの練習をする」ということです。個人だけでなく、チームのためや後輩のために頑張る、その意識が皆さんにあったから、金賞を取れたんじゃないかなと、今の話を聞いて思いました。
皆さんは、普段の部活動ではどのようなことを意識して頑張りましたか。
部長:全員が部活を楽しめるような明るい雰囲気づくりを頑張りました。また、後輩への指導やお互いに意見を言えるような環境づくりにも取り組みました。
部員(トランペット担当):トランペットは花形楽器なので、音をしっかり出せるように頑張りました。
部員(チューバ担当):チューバはハーモニーをやるので、音程のずれが分かりやすいです。一番意識したことは、音程を合わせることです。
町長:では、大変だったことはなんでしょうか。
部員(ユーフォニアム担当):ユーフォニアムは、低音のパートなので、メロディの人よりもスピード感や音が合わせにくいです。メロディに寄り添える音色づくりが大変でした。
部員(トロンボーン担当):トロンボーンは、メロディパートがあまりなく、ずっと伸ばしや刻みのテンポが続きます。なので、練習しても楽しくないと感じるときもありました。けれど、できないところをできるようにするためのり組みました。
部員(ホルン担当):ホルンはベルが後ろ向きなので、吹いていても音があまり聞こえないことがあります。音を飛ばすといった、見えない部分が大変でした。
部員(サックス担当):サックスは低音から高音まである楽器で、音量や音色がそれぞれ違います。それをどうまとめるのかを考えながらやるのが難しかっ取り組み、中音から高音の音色の違いをどう見せるのか、考え、工夫しました。
町長:それぞれが担当する楽器によって、大変なことって違うんですね。今、その大変だったことよりも、やりきった達成感を感じている人はいますか。
部員:(全員挙手)
町長:大変なことってたくさんあります。良い演奏ができるか不安だったり、先輩方が金賞を受賞してきたプレッシャーがありましたよね。それが1年間あったけれど、金賞を受賞するという「未来」を目指して、頑張った結果だと思います。
皆さんが考える鳩中吹奏楽部の強みはなんですか。
部員:鳩中の強みは、想いがこもった音楽だと思っています。表現力が豊かなところ、音色が温かいところが強みだと思います。
町長:コンクールでは、皆さんの「想い」が音楽にのってたように思いました。他にはありますか。
部員:良い意味でも悪い意味でも、部員同士の仲が良いことだと思います。パート内での学年の壁を感じず、後輩が先輩に何か言えるという環境があります。仲が良いから、色々な意見が聞き取れて、結果がついてきたんだと思います。
町長:悪い意味で仲が良いというと、馴れ合いになってしまったりするときもあります。このバランスはとても大事です。悪い意味の方を3年生である皆さんが常に軌道修正していたから、強みになったんじゃないかなと思います。
部員:仲が良いからこそ、鳩中の音が出せたと思います。どこのパートがうまいとかではなく、鳩中として、鳩中の音があります。
町長:会場では、3列目で聴きましたが、楽しく演奏していることが伝わってきました。最後に、後輩へのメッセージはありますか。
部員:大変なことも多いと思うけれど、とにかく楽しんで頑張ってほしいです。みんなで気持ちを一つにすればいい音楽がつくれると思います。
これから先、部長や副部長が決まると思うけれど、みんながリーダーとして、自分の意見を持てるようになり、自分の音を見つけてほしいです。
周りの方々の支えがあって、コンクールに出場できているので、感謝の気持ちを忘れずに演奏をし続けてほしいです。一人でも演奏を楽しめない人がいたら、いい音楽はつくれないと思うので、心を一つにして頑張ってほしいです。
町長:座談会を通して、皆さんは人を大切にしているなと感じました。これから進路等について、悩むことはたくさんあると思います。けれど、この経験をした皆さんなら乗り越えられると確信しています。

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