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[新春座談会 2025]鳩山町の学校教育を考える(1)

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埼玉県鳩山町

「まちづくり」は「人づくり」と言われます。将来の鳩山町を担う、こどもたちの教育について、新春対談として、亀井小学校、今宿小学校、鳩山小学校、鳩山中学校の校長先生をお迎えし、お話を伺いました。
それぞれの学校教育の特色、これからの学校教育について語っていただきました(文中敬称略)。

・今宿小学校 向田正人 校長
・亀井小学校 千装将志 校長
・宮崎宣男 教育長
・小川知也 町長
・鳩山小学校 浅見敏明 校長
・鳩山中学校 森田浩幸 校長

教育長:あけましておめでとうございます。本日は町長、校長先生方と共に「鳩山町の学校教育について」、お話をしていただければと思います。

◆亀井小の伝統的な行事
町長:私は、亀井小学校(以下、亀井小)出身です。イベント「昔を学ぶ会」では、こどもたちよりも地域の方が大勢参加していました。
教育長:浅見先生は亀井小にもいらっしゃったので、「昔を学ぶ会」はご存知ですか。
浅見:7年前まで亀井小の教頭でした。「昔を学ぶ会」は、保護者や地域の方が大勢集まっていました。
千装:児童は会の最後に「縄ない」を地域の方に教えてもらいながら作ります。上の学年になるにつれ、上手になっていきます。経験を持つ地域の高齢者は、会を楽しみにしてくれています。
ですが、コロナがあったり、経験のある方が少なくなったり等、続けていくには、課題もあります。
町長:亀井小のいいところは、伝統・文化をイベントという形で楽しみながら継承していくことです。伝統・文化を楽しみながら実際に触れて、自然と継承していくというのが、亀井小の魅力であると感じています。
千装:伝統的な行事が大きな特色の一つです。地域を巻き込んだ様々な取り組みをしています。
行事ではない部分にも地域の方が関わっています。総合的な学習で取り組んでいる、「田植え」や「稲刈り」では泉井営農組合の方に、「グラウンドゴルフ」では泉井老人クラブ(泉寿会)の方に協力をいただいています。
地域の方と関わりをもち、接することでこどもたちには、色々な学びがあります。また、関わる方にも「役に立てた」等の喜びがあると思います。

◆児童が取り組む今小まつり
教育長:今宿小学校(以下、今宿小)では、どういった特色ある活動がありますか。
向田:本校は全校で200人を超え、転入生も多いです。亀井小とは対照的ですが、どちらかというと新しい学校になるのかなと思います。
現在は、どう特色を出していくかと模索し、取り組んでいるところです。残念ながらコロナで断ち切れてしまったものもたくさんあります。その中で地域の素材を含めた、学びというものを作り上げています。
町長:今宿小150周年イベントの今小まつりに参加しました。こどもたちが主体となって作っているイベントであると感じました。
向田:イベントでは、大人の背丈ほどのケーキを作りました。そこには児童全員の夢と学校のいいところを記入したフルーツが貼ってあります。ケーキカットをして開くと、150年間の写真が出てくるようになっています。こどもたちが発案して、実現させてあげたいと先生方が動いて、作り上げたものです。
今小まつりは、企画内容もゲームも、こどもたちが考えています。自主的・主体的に取り組む、大変良い行事です。
町長:こどものころから主体的に取り組める環境が大切です。今宿小は主体性を育成している学校かなと感じています。
向田:こどもたちの自己有用感の向上は大切だと思います。今回のイベントで得た評価や誉め言葉を、こどもたちに伝えます。その自己有用感が自信につながってくれればと思います。

◆鳩山小の地域とのかかわり
教育長:鳩山小学校(以下、鳩山小)はどうでしょうか。
浅見:鳩山小では、「やさしく かしこく たくましく」を教育目標に日々の学校生活を送っています。
また、地域の方との交流も大切にしています。社会科見学では、身近にあるお店等を見学し、地域にあるお店はどのように運営されているのか、お店に携わる方々の苦労は何なのかを見て、学ばせていただいています。
また、昨年は鳩山ニュータウン誕生50周年記念のニュータウン夏祭りで鳩山音頭を一緒に踊りませんかというお誘いをいただきました。当日は、高学年を中心に大勢の子が来てくれました。
ニュータウンの中でそのような取り組みがあるというのは大きいと思います。
町長:50年間でニュータウン地区の皆さまと一緒に作り上げてきたコミュニティだと感じています。
浅見:ともにこどもたちを育ててくれていると思います。不審者の警戒情報が出た時、防犯パトロールの方たちが集まってくれました。
また、昨年は5年生が自分たちで田植えをしたお米の稲刈りを体験しました。地域の方に田植えの仕方や稲の刈り方を教えていただく等、多くのご協力をいただきました。八十八の工程や苦労があるから、「米」という文字ができあがったそうです。田植えや稲刈りで体験した知識と体験はとても大切なものだと思います。

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