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[新春座談会 2025]鳩山町の学校教育を考える(2)

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埼玉県鳩山町

◆義務教育の集大成 鳩山中
教育長:鳩山中学校(以下、鳩中)も、地域連携ということも含めて、積極的に実践しているイメージがあります。
森田:取り組みの途中です。先日、保育実習で3年生が幼稚園に伺いました。距離的な近さを活用し、連携すると大きなメリットがあると思います。
また、中学は職場体験があります。キャリア教育も含めた視点でいくと、職業観とともに「将来鳩山に戻ってこよう」という意識を高める気持ちを育てられるのかなと考えています。
町長:職場体験を通じて、町の魅力をまた知ることができますね。
森田:全国学力学習状況調査の結果によると、県や全国と比較し、郷土を愛する気持ちが圧倒的に高いです。小学校での取り組みが、中学生になって鳩山町を愛する気持ちに繋がっていると感じます。
町長:鳩中は義務教育の集大成です。3つの小学校からそれぞれの特色を持ったこどもたちが集まり、鳩山町の看板を背負って卒業するという場所です。
教育長:鳩山町で学んだこと、出身であることに、誇りをもって卒業してくれる。そんなこどもたちを育成できているのは、校長先生を中心に先生方が取り組んでくれているからだと思います。

◆各校が今、取り組んでいること
教育長:今宿小はどのような活動に取り組んでますか。
向田:共同的な学びについては、多様な他者との関わりが大事だと考えます。
私が大事にしているのは町との関わりです。昨年は、町職員の方にゲストティーチャーとして授業していただき、社会の課題について、5・6年生なりに考え、取り組みました。多様な他者との関わりという点で、効果的であると考えます。
浅見:私が鳩山小の校長に赴任したとき、とにかくこどもたちが優しいなと感じました。
修学旅行では児童の発案で、体験する場所でお世話になった方に、折り紙でメダルを作って渡しました。私の分も作ってくれました。教員になって初めてだったので、とても嬉しかったです。優しさを持った、人を大事にすることができるこどもたちです。
千装:亀井小は少人数ですので、一人ひとりに目が行き届くのが最大の特色だと思います。きめ細かな指導ができ、関わりが濃いというのが大きな特色です。
6年生は、街の幸福度ランキング1位という点について、町の魅力や課題も含めて、良さを発見し、外へ発信する取り組みを行っています。町長をはじめ、ランキングに関わっている方にも来校いただいて、こどもたちがやってみたいことや調査した結果について、指導・助言をいただいています。私が目指す児童像の一つに「郷土を大切にする子」というのがありますので、それを具現化している取り組みだと思っています。
森田:中学校は体育祭、文化祭、合唱祭の3大行事があります。
私が特に驚いたのは、体育祭の応援歌です。公立中学校で応援歌がある学校はあまり聞いたことがありません。中学生が大きな声で歌うというのが誇れる部分だと思います。鳩中は小規模なので縦割りで団を組みます。上級生が下級生を指導するという意味では、大きな役割を果たしています。

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