文字サイズ
自治体の皆さまへ

いきいき健康生活

11/56

埼玉県鴻巣市

■過活動膀胱(かかつどうぼうこう)について

過活動膀胱は、膀胱が硬く広がりにくくなり、特に、尿意を感じると我慢できない状態をいい、頻尿・尿意切迫感・尿失禁が主に症状として現れます。典型的な症状として、水の流れる音を聞くと急に尿意を催す方が比較的多く見受けられます。
過活動膀胱は、年齢とともに発生患者数は増加し、早いと30歳台から発症し、男女差はなく約60歳以上の3割程度が罹患していると報告されおり、急に運動しなくなったり、2か月以上の入院後に突然症状が出るケースが多々あります。
正常な排尿は、300~400ミリリットル前後畜尿されると尿意を感じ排尿します。例えば、1時間に60~80ミリリットルずつ尿が溜まっても4時間前後は我慢出来ますが、過活動膀胱になると100ミリリットル前後畜尿されると、強い尿意を感じてしまうため、1時間前後で排尿することになり、尿の回数が増えます。また、気をつけるべき症状は、残尿が多く頻尿になるケースです。このような病気を神経因性膀胱と言います。
最後に加療治療についてです。まず、生活指導としては、体重減量や運動指導、飲水指導、アルコール、便秘改善などです。また、膀胱訓練(尿を我慢する練習)や定時排尿なども指導します。薬物治療では、β3アドレナリン受容体作動薬を使用し、それでも不十分な場合は、抗コリン剤を追加投与します。男性では、前立腺肥大症もあるので、その加療も平行しながらのケースも多くあります。
(鴻巣市医師会)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU