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自治体の皆さまへ

市長のまち探検 Vol.5

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埼玉県鴻巣市

「並木市長が企業や事業所、市民活動団体を紹介します。」

今回紹介するのは大起理化(だいきりか)工業株式会社
所在地:鴻巣市赤城台212-8

今回、市長が訪問したのは、『大起理化工業株式会社』。社員16人の中小企業でありながら、国内では20件の特許を持ち、世界12カ国に販売代理店を有しています。令和5年度には『無粉塵型土壌粉砕装置』が埼玉県発明協会会長賞を受賞。今年で創業83年を迎え、『土と水を守る』を経営理念とする企業の取組について伺いました。

■農業分野から防災・減災分野へ
「土の硬さ、土中の水分量などの値を計測する機械を製造しています」。1952年に当時の農林省との研究開発により、土壌団粒分析器第一号が誕生。「主に国や大学などの研究機関などで使われています。初代土壌団粒分析器は進化を続け、70年を経た今でも販売を継続しています」と大石社長は胸を張ります。
製品の7割を農業分野が占めていますが、近年、異常気象で台風や大雨による土砂災害が多く、研究者の方々から「土砂災害に関するセンサーを作ってもらいたい」と要望があり、防災の分野へ進出されたそうです。そして、東京都立産業技術研究センターと共同で、土壌の含水率を可視化する土壌水分センサーを3年の期間をかけて開発。「このセンサーで土砂災害による被害者がが少なくなれば」と語ります。

■「世界初の製品開発」を合言葉に
「開発に携わっていて、誇りに思っていることはありますか」との質問に、設計開発部長の齋藤さんは「複数の製品を抱えてやっているので、大変な部分もありますが、この規模の会社でも世界で評価されている製品を作っていることを誇りに思いますし、自負をしているところです」と話してくれました。少数精鋭で数多くの特許を取得してきた企業の底力が垣間見えました。

■未来の開発者への第一歩
ものつくり大学からのインターンシップの古山さんに職場の印象を伺ったところ、「私は設計業務をしたくて、こちらに来たのですが、実際の設計業務から製品の完成までの流れを知ることができました。一つひとつの仕事の大切さを学ぶことができたのでよかったです」と手応えを掴んだ様子でした。

◇懇談を終えて
生活に密着したものではなく、専門的な分野に特化した事業を展開しているということで、採用に苦労されているとのお話がありました。市としても優れた取組を実施している地元企業のPRの必要性を感じました。
また、農業分野だけでなく、防災・減災分野に進出したということで、優れた取組を鴻巣市の名とともに広めていただき、新たな分野への挑戦に期待しています。

問合せ:秘書課
【電話】(内線2014)

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