■コウノトリの片足立ちのひみつ
天空の里にいる2羽のコウノトリを観察していると、片足で立っている様子が見られます。片足立ちの代表格と言えばフラミンゴですが、実はコウノトリも片足立ちをすることがしばしばあります。では、いったいなぜこのような鳥たちは片足立ちをするのでしょうか。
まず、片足立ちをするためには、優れたバランス感覚が必要となりますが、コウノトリのように空を飛ぶ鳥たちにとっては、バランス感覚は必要不可欠となります。細い枝の上で簡単に片足立ちができる鳥たちは、内耳にある平衡感覚のセンサーだけではなく、骨盤の近くにもセンサーがあります。そのため、頭と体それぞれの動きを別々に把握することで、バランス感覚を保つことができています。このような特徴を持つコウノトリですが、片足立ちをする理由の一つとして体温調節があげられます。冬場などの寒い季節は、足を羽毛の中にしまい込むことで、肌の露出を防ぎ寒さから身を守っているのです。そのため、寒い時期には片足立ちしている様子がよく見られるかもしれません。ちなみに、夜になるとコウノトリも寝ますが、横になって寝ることはなく、地面の上や止まり木の上で片足立ちをしながら寝たり起きたりを繰り返していることが多いです。
みなさんもコウノトリと片足立ち耐久勝負をしてみてはいかがでしょうか。
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