Happiness Letter(コウノトリ便り) 第5回

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■コウノトリの食事について
皆さんはコウノトリが1日にどれくらいの餌を食べているか知っていますか。
肉食性のコウノトリは、水辺の生態系ピラミッドの頂点に立つ生きもので、ドジョウやフナなどの魚類をはじめ、ヘビやカエル、バッタなど多種多様な動物を餌としています。コウノトリ野生復帰センターで飼育している2羽のコウノトリも、毎日アジやワカサギなどを食べています。
さて、コウノトリの1日の餌の量ですが、正解は約500グラムです。500グラムと聞くと大した量に感じないかもしれませんが、コウノトリの体重がおよそ5キロなので、自分の10分の1の重さの量を毎日食べていることになります。
野生のコウノトリは、湿地環境や水の張った田んぼなどの浅瀬の水辺で餌となる生きものを採取していますが、毎日それだけの量の餌を探すことは容易ではありません。コウノトリが自然の中で暮らしていくためには、たくさんの生きものが暮らせる豊かな自然環境を守ることが大切です。そして、コウノトリが住みやすい豊かな自然環境は、その地域に住むわたしたち人間にとっても安全・安心な住みやすい環境であることの証でもあります。
これからもみんなで力を合わせて、人にも生きものにもやさしい「コウノトリの里」の実現を目指していきましょう。