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「2024年 辰年 8年の時を超えて—」 今年の夏、龍蛇(りゅうだ)が姿を現す

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埼玉県鶴ヶ島市

令和2年4月、市内で新型コロナウイルス感染症の感染事例が初めて確認されました。その後、新型コロナが市内でも猛威を振るいました。
「脚折雨乞行事保存会」では、この年、8月の行事開催に向けて準備を進めていましたが、残念ながら中止になりました。昭和51年の復活以降、初めてのことです。
しかし、今年の夏、保存会の皆さんの熱い思いと地域の絆に支えられ、8年ぶりに「脚折雨乞」が開催されます。今年は、「甲辰(きのえたつ)」という年で、さまざまなものが成長・発展し、繁栄していく1年だといわれています。また、「辰=龍」とされ、「龍神に関係する場所」に行くのがオススメとのこと。今年は「脚折雨乞」に注目です。

〇国選択無形民俗文化財・鶴ヶ島市指定無形文化財脚折雨乞とは
鶴ヶ島市で行われる降雨祈願の伝統行事。江戸時代から今日まで、受け継がれてきた地域の宝物です。行事の担い手である専業農家の減少などにより、一度は途絶えてしまいましたが、地元の方々が、「脚折雨乞行事保存会」を結成して行事を復活。その後は4年に一度行われるようになりました。

▽8年ぶりの開催に向け、すでに脚折雨乞は動き出しています!
前回の開催から8年。
今年8月4日に「脚折雨乞」を開催します。保存会としても久しぶりに伝統行事を行えることをうれしく思っています。行事の開催は8月ですが、すでに準備は始まっています。
保存会では、本番に向けて龍蛇ふるさと会館で「技術伝承講習会」(隔月開催)を行っています。多くの人に伝統的な技術を覚えてもらいたいとの思いから、講習会を始めました。
龍蛇本体の作り方や縄の縛り方、耳の部分などに使う竹細工の作り方など、基本的な作業を中心にいろいろなパートの技術伝承を目的としています。毎回20人程度が参加して、にぎやかに行っています。実際に龍蛇を製作するときの指導的立場になってもらえればうれしく思います。8月までには、まだまだ、さまざまな作業があります。若い方にも、ぜひ参加してもらいたいですし、そういう方がいるとうれしいです。
「脚折雨乞」は、地域の方々の協力で成り立っている行事です。行事当日に向けて、ひとつずつ着実に準備していきます。かわったことをするわけではないですが、しっかりと準備を進めていきたいと思います。
8年ぶりの「脚折雨乞」を楽しみにしていてください。
脚折雨乞行事保存会 会長 平野行男(ひらのゆきお)さん

◆さあ、夏に向けて、準備開始!
11月18日に「麦まき」を行い、「脚折雨乞」は8月の行事当日に向けて、本格的に始動しました。
これから、さまざまな準備を行っていきます。

▽麦まき
11月18日、脚折地内の畑で麦まきを行いました。作付面積は、5反5畝(約55アール)ほど。畝を作って、麦をまき、上から土をかぶせました。かなりの時間を要すると思われましたが、大勢の方が参加するとともに、皆さんの手際よい作業で想定より早く終えることができました。約1か月後に最初の麦ふみを行います。合計3回の麦ふみを経て育てられた麦は、6月に刈り取り、龍蛇の材料として使われます。

▽技術伝承講習会
11月12日、龍蛇ふるさと会館で講習会が開催されました。当日は、20人ほどが参加し、龍蛇の骨格となる竹を縄で縛る作業を実践しました。龍蛇本体の骨格を想定し、縄でしっかりとゆるみがでないように縛り方を確認しながら締め上げました。
〈参加者の声〉
縄の結び方はわかっているけど、いざ結ぶとなると、いろいろ考えてしまう。そんなときには、「目をとじて結んでみるといい。そうすると最初の扱い方がわかる」とアドバイスを受けました。縛り方も何種類もあるので、どんな縛り方がよいのか、いろいろ試しながら学んでいます。

▽竹伐り
12月2日、竹の切り出し作業を行いました。切り出した竹は約60本。太く長い竹は、想像以上に重く、数人で担がないと竹林から運び出すことができません。運び出した竹は、丁寧に枝を落とし、太さに応じて長さを切りそろえてまとめられました。これを保管して乾燥させます。そして、龍蛇製作の材料として用います。

《今後のスケジュール》

◆龍蛇を見くらべてみよう!
麦わらと竹で製作される「龍蛇」の長さは、約36m、重さは、約3tにもなります。龍蛇は、今も昔も、ずっとかわらない方法で製作されてきました。
しかし、気候や天候により、材料となる麦わらや竹、クマザサなどの生育が影響されたりして、その年により龍蛇の姿や表情に違いが出ることもあるかもしれません。
これまでの龍蛇を見くらべてみましょう。姿や表情に少し違いがあるように見えませんか?
龍蛇の姿・表情に注目する…これも脚折雨乞の見どころのひとつではないでしょうか。
今年の龍蛇は、どんな姿、どんな表情になるのか、今から楽しみです。

伝統行事へのかかわり方は、人それぞれです。
保存会の一員として、参加者として、支援者として、見学者として…。
多くの方のかかわりが、伝統を未来につなげる力になっています。
皆さん、この夏は伝統行事「脚折雨乞」で盛り上がりましょう!

※詳しくは本誌2~5ページをご覧ください。

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