■8年ぶりの開催!!四年に一度、巨大な龍蛇が練り歩く 雨乞いのまち鶴ヶ島 脚折雨乞
8月4日(日)
▽脚折雨乞とは
国選択無形民俗文化財に選択されている鶴ヶ島市を代表する民俗行事です。
竹と麦わらで巨大な龍蛇(りゅうだ)を作り、それを担いで白鬚神社から雷電池まで練り歩きます。龍蛇は、神社を出発する前に宮司の入魂の儀により龍神となります。長さ36m、重さは約3tあり、約300人が担ぎます。
龍神は木立の中から雷電池に現れ、池の中に入ると「雨降れたんじゃく、ここに懸かれ黒雲」と叫びながら勇壮に動き回ります。「雨降れたんじゃく」とは「雨降らせよ帝釈天」の意と伝承されています。クライマックスでは龍神を担ぎ手全員で解体。頭部に付けられた金色の宝珠を、われ先にと競って奪い合う様は、とても豪快で見る者を圧倒します。
平成25年には「第17回ふるさとイベント大賞」で県内初の大賞を受賞しました。
▽地元住民のちから
脚折雨乞は、昭和30年代半ば頃から行事の担い手である専業農家の減少など社会環境の変化により、昭和39年(1964年)を最後に一度途絶えてしまいます。しかし、昭和50年(1975年)に雨乞いの持つ地域の一体感を再認識した地元脚折地区住民が、『脚折雨乞行事保存会』を結成し、翌51年、脚折雨乞を復活させました。その後、昭和54年(1979年)、昭和59年(1984年)に実施し、それ以降は、4年に一度行われるようになりました。
「脚折雨乞行事保存会」では、龍蛇の骨組みの組み方や、目・鼻など、竹細工の講習会などによる「技」の伝承や、こども達が担ぐ「ミニ龍蛇」の作成など、後継者育成にも力を注いでいます。
こうした努力により、脚折雨乞は我が国の「雨乞い」を知るうえで貴重な行事と認められ、国選択無形民俗文化財に選択されています。
▽脚折雨乞の伝承
脚折雨乞の起源は江戸時代にまで遡ります。明治時代の記録によると、「雷電池のほとりの脚折雷電社に雨乞いをすると、必ず雨が降った。しかし寛永の頃、開墾のため池を縮めると、大蛇がいなくなり、雨が降らなくなってしまった。そこで板倉雷電神社(群馬県)で降雨祈願をして池の水を持ち帰ると、見事に雨が降り始めた。」とされています。
〈当日のスケジュール〉
〇脚折雨乞
13時00分 白鬚神社 出発
13時40分 善能寺休憩所 出発
14時15分 シルバー人材センター北休憩所 出発
14時40分 国道407号線手前休憩所 出発
15時00分 雷電社(雷電池) 到着
15時30分 龍神池入り
16時30分 龍神昇天(龍神解体)
17時00分 終了
〇ミニ龍蛇雨乞
13時00分 池の台自治会館前 出発
13時15分 雷電池御神水献注、池入り
13時45分 終了
〇太鼓演奏
10時30分~16時30分(随時)
武蔵流龍神太鼓、鶴ヶ島清風高等学校和太鼓部
問合先:生涯学習スポーツ課文化財担当
【電話】049・285・2194(直通)
〈車椅子席を設置します〉
雷電池会場に無料の車椅子席を設置します。
対象:埼玉県思いやり駐車場制度利用証【青】(車椅子使用者用)をお持ちの方
日時:8月4日(日)
場所:雷電池児童公園
定員:6組(抽選)車椅子スペース+同伴者用パイプ椅子
〈会場・渡御(とぎょ)案内図〉
※本誌2ページをご覧ください。
申込・問合せ:7月19日(金)までに生涯学習スポーツ課文化財担当へ直接、【電話】049・285・2194
《令和6年度文化財展》
今年の文化財展は、「脚折雨乞」がテーマ。3つの展示会場で、平成28年の開催から8年ぶりの開催となる脚折雨乞を、写真や過去の記録、実物資料といった多彩な資料により余すところなく紹介します。
期日:7月10日(水)~8月18日(日)
場所:市役所1階ロビー、中央図書館、若葉駅前出張所
料金:無料
問合せ:生涯学習スポーツ課文化財担当
【電話】049・285・2194
《あなたも「龍神」を担ぎませんか》
脚折雨乞行事保存会では、龍神の担ぎ手を募集します。
対象:鶴ヶ島市に在住または在勤の16歳以上の男性
日時:8月4日(日)
定員:30人程度(抽選)
料金:500円(当日貸し出す法被のクリーニング代)
申込みはこちら(本紙3ページにQRコードを掲載しています)
申込・問合せ:7月19日(金)までに生涯学習スポーツ課文化財担当
【電話】049・285・2194
《“脚折雨乞”龍神ものがたり》
今年開催する脚折雨乞を楽しむために基本を学び過去開催のDVDを視聴しませんか?
日時:7月16日(火)10時~11時
場所:中央図書館
講師:生涯学習スポーツ課文化財担当職員
定員:30人(申込順)
料金:無料
詳細はこちら(本紙3ページにQRコードを掲載しています)
申込・問合せ:7月4日(木)から中央図書館へ直接、【電話】049・271・3001またはホームページから
《龍蛇を製作します》
脚折雨乞では、脚折雨乞行事保存会によって、開催回毎に巨大な龍蛇が製作されます。今回も開催に向けて、昨年から竹と麦わらの準備が進められています。自然の材料を使うため、毎回表情を変える龍蛇。今年はどんな龍蛇が登場するのでしょうか。製作の様子を、ぜひご覧ください。
日時:7月27日(土)8時~16時
場所:白鬚神社
問合せ:生涯学習スポーツ課文化財担当
【電話】049・285・2194
問合先:生涯学習スポーツ課文化財担当
【電話】049・285・2194
脚折雨乞の詳細はこちら(本紙2ページにQRコードを掲載しています)
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