脚折雨乞では、竹と麦わらで作られた長さ36m、重さ約3tの「龍神」が、約300人によって担がれます。白鬚神社から雷電池までの約2kmを練り歩き、池の中で雨乞いを行った後、龍神は解体されます。頭部に付けられた宝珠の奪い合いは、豪快で、とても迫力のあるものでした。行事の翌日には市内で雨が降り、脚折雨乞のパワーを体感することができました。
▽脚折雨乞を継承する未来の担い手
〇水藻瑠璃(みずもるり)さん
重かったけれど、周りの人も頑張っていたし、家族や友達が応援をしてくれたので、頑張って担ぐことができました。
掛け声をかけながら池の中で龍を担げて嬉しかったです。
〇勝田明悟(かつためいご)さん
暑くて大変だったけど、池入りをしたら体が楽になりました。
雨乞に参加できて、良い思い出になりました。
〇大塚真弘(おおつかまひろ)さん
僕は旗を持つ係に立候補し持たせて頂きました。池に入る直前空を見上げると「雨が降ってくるかな」と思いとても楽しい気持ちになりました。
〇水田隆弘(みずたたかひろ)さん
珍しい行事だから参加しました。龍蛇を運ぶ時、肩が痛かったけど頑張りました。楽しかったです。
〇小林瑛太(こばやしえいた)さん
今年はお父さんとお兄ちゃんも龍蛇を担ぐので僕も頑張りました。池に入った時は冷たくて気持ちよかったです。
〇井出一磨(いでかずま)さん、映(はゆる)さん
雨乞が江戸時代から続く行事だと知り、兄妹でミニ龍蛇、お父さんは龍蛇を担ぎ、最高の思い出になりました!
▽初めての試み中学生アンバサダー
[ミニ龍蛇]
今年の脚折雨乞には、脚折雨乞アンバサダーとして中学生2人が参加されました。この試みは、龍神渡御(16歳以上)・ミニ龍蛇(小学生)に参加できない中学生が行事に関わる機会を創出したもので、ミニ龍蛇の先頭に立ち、前日の8月3日に板倉雷電神社(群馬県)から持ち帰った御神水を、雷電池に献注しました。小中学生の頑張る姿は本当に目を見張るものがあり、脚折雨乞という伝統行事が受け継がれているような様子を目の当たりにすることができました。
〇福嶋守之介(ふくしまもりのすけ)さん
8年ぶりというこの機会に、御神水のセレモニーを担当することになりました。当日は緊張しましたが貴重な経験ができとても嬉しく思っています。また、龍蛇をこのような形で見ることができ感動しました。このような機会を作ってくださりありがとうございました。
〇江藤尊(えとうたける)さん
日頃遊んでいる雷電池で、脚折雨乞が8年ぶりに行われ、ミニ龍蛇雨乞ボランティアとして参加しました。群馬県の板倉雷電神社から運ばれてきた御神水を池に入れるという貴重な体験をすることができて、とても嬉しかったです。また、今まで知らなかった脚折雨乞に関する歴史なども知ることが出来たので、ボランティアに参加して本当に良かったと思いました。
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