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〜つなぐ〜中津市長 奥塚正典

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大分県中津市

■東京のど真ん中で
東京新宿の伊勢丹デパート地下1階、「やまくにの竹の子水煮」が味の素の「コンソメ」と仲良く並びました。今春、山国町で収穫、加工されたメイド・イン中津の商品です。県内スーパーでの販売に加えて、今年は味の素と伊勢丹新宿店のコラボイベントで、デパ地下での試食付き特別販売となりました。さらにレストランフロアの3店舗で商品を利用した特別メニューが提供されました。この取り組み、関わった多くの皆さんの思いが詰まった新しい実証実験です。
まず大手食品メーカーの「味の素」。高齢化や後継者不足により収穫できない農作物をZ世代の若者とともに収穫、産学官民の連携により循環型経済(サーキュラーエコノミー)を構築、地方への社会貢献を図ります。次に立命館アジア太平洋大学など4大学の「学生団体」。SDGsや食品ロス問題など学んだことを実践するため、採取から製造・販売まで現場で経験、社会課題解決に関わっていきます。さらに地元山国町の「合同会社」。放置された自然資源を有効活用、竹林を守るとともに地域に仕事を創り出します。これらを市が調整し、山間地の地域活性化ビジネスモデルとなるよう支援、「中津市」を全国に発信します。
かつて地方では、竹の子、柿など食料として大切に活用していました。飽食の時代になって、自然の力でせっかく豊かに実った作物が未利用のまま放置されています。昨年に続き、皆で山に入り、竹の子収穫に精出しました。「もったいない精神」がこの取り組みの底流にあるのです。
東京ど真ん中の新宿で物語のある中津産品の販売。5日間の限定でしたが、20を超えるメディアの取材には驚きました。「九州大分、中津山国のたけのこです。どうぞご試食を」と「なかつ」の文字入り法被(はっぴ)姿で、呼びかけました。力が入って声が少し大きすぎたかも。

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