~旧耶馬渓鉄道廃線跡を辿る~
耶馬渓鉄道は、1913年に開業しました。起点の中津駅から「仏坂(ほとけざか)」、「青の洞門」、「擲筆峰(てきひっぽう)」など山国川沿いに続く景勝地を望みながら、終点の守実温泉駅までの約36kmを結び、「耶鉄(やてつ)」の名で親しまれてきました。
この耶鉄は、「名勝耶馬渓」を走る観光路線として、人気を集めましたが、高度経済成長期のマイカーブーム到来による利用客の減少により、1975年に全線廃止となりました。
1982年には、「メイプル耶馬サイクリングロード」として、鉄道跡を利用した自転車道に整備されます。沿線には、橋梁、トンネル、駅など当時を物語る遺産が残っていて、厚ヶ瀬(あつがせ)トンネル1号・2号(三光地域)や平田駅ホーム(耶馬溪地域)は、国の有形文化財に登録されています。
また、沿線沿いには耶馬渓鉄道の駅停留場跡地に駅名看板を設置し、「耶鉄」や「メイプル耶馬サイクリングロード」の魅力を発信しています。
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