〜つなぐ〜 中津市長 奥塚正典

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■湖畔の余韻
耶馬溪町の「湖畔祭り」、ダム湖畔のスポーツ施設である耶馬溪アクアパークで行われます。湖畔と言えば、思い出すのは童謡「静かな湖畔」。「しずかなこはんの　もりのかげから　もうおきちゃいかがと　かっこうがなく　カッコウ　ゝ　ゝ　ゝ　ゝ」の歌詞ですが、各パートが1小節ずつずらして歌い始める輪唱の曲として有名ですね。
この湖畔祭り、子どもたちに「ひと夏の思い出づくりを!」と始められ、今年で41回目。エンディングは湖畔を彩る大花火大会、光と共に山中の大音響は格別です。夜空と湖面に映る光の後に、破裂の轟音がまるで輪唱のように聞こえてくるのです。やまびこ効果で背後の山々から第2弾、さらに対岸から第3弾と響きます。別の場所で打ち上げられた尺玉花火は、更に4回目も反響してきます。「ドーン　ダシャーン　パシャーン　シャーン」と鋭角的な音ではなく、周りの山々やダム湖の水を包み込むような迫力音の連続で不思議な余韻を残すのです。ダム湖畔の豊かな自然が奏でる『輪唱花火』とも言うべく、他では味わえません。
今年は、この地がさらに魅力アップしました。ダムの堰堤下にある、愛称「やばすぽ」の耶馬溪BandG海洋センターを合宿や研修での宿泊ができるようにしました。体育館、プール、研修室、みんなで食事を作る調理室を備え、2階のフロアでは大小のテントを張り、室内キャンプが可能です。
耶馬渓ダム湖畔、水上スキーの合宿や全国大会に東京や福岡から多くの大学生が訪れます。子どもたちもバナナボート、カヌーなどの水上遊具を家族連れで楽しめます。また、季節を問わず、日本庭園の溪石園で自然の美しさを堪能できます。今夏は、ダム湖畔で夜空を飾る花火の光と自然が生む音の余韻を楽しんでみませんか。お祭りは、8月19日です。