「農地」は人の歴史とともに受け継がれてきた大切な財産です。農地の果たす役割は多く、食糧生産の基盤はもちろん、私たちが生活する環境を維持するために重要な機能を持っています。
しかし近年、鳥獣・害虫被害など生産への影響だけでなく、居住環境にも被害を与える耕作放棄地に関する苦情が増えています。耕作放棄地の発生を地域の課題と考え、発生防止、解消に取り組んでいきましょう。
■農地を守る農業委員と農地利用最適化推進委員
農業委員会では、農業委員15人、農地利用最適化推進委員23人により、「農地等の利用の最適化」に向け、(1)担い手への農地利用の集積・集約化 (2)遊休農地の発生防止・解消 (3)新規参入の促進 の3つの柱に加え、将来の農業の在り方などを定めた、地域計画への取組みを行っています。
地域の農業についてみんなで考え、担い手や農地の利用最適化・有効利用にご協力をお願いします。
■農地パトロールを実施中!遊休農地・耕作放棄地をなくしましょう
農業委員会では、8月を「農地パトロール月間」として、遊休農地・耕作放棄地の把握と農地の無断転用の防止を目的に、農地パトロールを行っています。
農地パトロールでは、農業委員および農地利用最適化推進委員、事務職員が農地を巡回・調査、指導をしています。調査のため私有地への立ち入りにご理解をお願いします。
調査の結果、遊休農地または遊休化の恐れのある農地に対しては、今後の農地に対する意向調査を行います。ご協力お願いします。
■農地の貸し借りには、農地中間管理事業を活用しましょう!
農地中間管理事業とは、農地中間管理機構が地域内の分散した農用地などを借り受け、担い手がまとまりのある形で利用できるよう配慮して、一定期間貸し付ける事業です。農地の出し手は公的な機関が農地を預かるので安心して貸すことができます。契約には要件がありますので、農地の貸し借りの希望がある場合は農政課(【電話】62-9047)までお問い合わせください。
■「農業者年金」に加入しませんか?
農業者年金は、農業者が加入できる国民年金の上乗せの公的年金制度です。この機会に安心・有利な農業者年金に加入しましょう。
※詳しくは、お問い合わせください。
(1)農業者なら広く加入できます(65歳未満の国民年金第1号被保険者)。
(2)安定した積立方式です。
(3)保険料額は自由(月額2万円~6万7千円)。
(4)80歳まで死亡一時金のある終身保険。
(5)保険料は全額社会保険料控除の対象になるなど税制面優遇。
(6)農業の担い手には保険料の国庫補助があります。
■「農地銀行」への登録を!
農地銀行は、貸したい農地と所有者の意向を農地銀行に登録してもらい、農地借入希望者や規模拡大希望の農業者に紹介する制度です。みなさんの農地を農地銀行に登録しませんか。
※「農地銀行」への相談は、各地区の農業委員、農地利用最適化推進委員、または農業委員会事務局にお問い合わせください。
問合せ:農業委員会事務局
【電話】62-9058
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