■予防救急とは?
救急車で搬送された事例の中には、「ほんの少しの注意」や「事前の対策」といった日ごろからの心がけや環境づくりに取り組むことで、けがや事故を予防できたものがあります。「事故を未然に防ぐ」という取組みのことを、予防救急といいます。
■防ぐことのできる日常での不慮の事故
市内での令和5年救急出動件数は、4,801件で過去最多を記録しました。その中でも不慮の事故は、686件で全体の約14%を占めていて、その中の約7割は転倒や転落によるものでした。高齢者は、少しつまずいただけの転倒でも大けがにつながります。予防のポイントを紹介しますので、健康な生活を送るため、普段から家族や身近な人と話し合い事前に対策を取りましょう。
◇転倒、転落
・新聞紙など滑りやすいものは床に置かない。
・電気コードは整理する。
・階段に滑り止めや手すりをつける。
・段差をなくす工夫をする。
・日ごろから整理整頓に努める。
◇急性アルコール中毒
・ゆっくり飲酒をする。
・節度ある飲酒をする。
・飲酒による影響を知っておく。(足元のふらつき、注意力散漫、反射的運動遅延)
◇窒息
・食べやすい大きさにしてよく噛んで食べる。
・無理なく食べれる量を口の中に入れる。
・水分を取りながら食事する。
・小さなお子さんの手の届くところに小さなものは置かない。
◇ヒートショック
・温度差による血圧の変動に注意する。
・高齢者の入浴時は家族が声掛けする。
・脱衣所や浴室を暖かくする。
・湯船につかる前にかけ湯する。
■救急車の適正利用にご協力ください
近年、救急出動件数の増加に伴い、救急車の到着が遅延することも増えてきています。みなさんが予防救急を意識することで救急出動件数の増加を抑制し、大切な資源(救急車)を必要な人が使えるように、ご理解ご協力をお願いします。事故が発生すれば、迷わず119番通報をしましょう。
救急出動件数が10年間で1000件以上の増加
そのほかの予防方法、心肺蘇生ガイドラインなどは市ホームページをご覧ください。
問合せ:消防署
【電話】22-0001
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