■面白い話聞けますよ
磯田道史(みちふみ)さん、今や歴史学者と言えば必ず名前が出る方、25日、文化会館に登場します。講演タイトルは、『中津の武将と福澤諭吉を語る』。磯田さんはNHKのBS番組「英雄たちの選択」の司会を務め、福澤諭吉を取り上げた際は「先が見えすぎた巨人」と紹介するなど、視聴者を引き込む知見と説得力に定評があります。古文書を探し求め、丹念に読み明かし分析、著書多数、どれも現代への示唆に富み面白いものばかりです。『武士の家計簿』など映画化もされています。また、東日本大震災後に著した『天災から日本史を読みなおす』では、新型コロナ発生前ですが、既に感染症学的危機に注意を喚起し、歴史から何を学ぶかを述べています。今回の講演、中津の歴史をどう語ってくれるのか楽しみですね。
次に『未来を創る財団』が23日、小幡記念図書館で「教育フォーラムin中津・大分」を開催します。この財団、″次世代に明るい未来を送る″ことを目的に、「教育」や「地域おこし」のプロジェクトに取り組んでいます。今回、東京ではなく、中津開催となったのは、関係者が福澤旧居や新中津市学校の市民講座を視察、多くの偉人を生んだ中津の教育土壌、市民の学びへの参加意識、そして不滅の福澤プロジェクトを高く評価してくれたからです。著名な経済人、女性経営者、起業家、学識者などが参加し、「教育と起業家精神」のトークもあり、日本社会の学びを語る場として、中津が注目されたのは嬉しいかぎりです。
さらに、卓球のオリンピック金メダリスト水谷隼(じゅん)さんが、「うち返す力、夢に向かって!」と題して、12日、文化会館でお話しします。
年が明け面白い「学び」の連続です。ねらいは市外からも人が来る「学びたい教育のまち中津」の実現。なにせ福澤諭吉先生が育ったまち、学びによる地域活性化を目指します。
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