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〜つなぐ〜 中津市長 奥塚正典

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大分県中津市

12月初めから年明けまでの1か月、我が家はいつもとは違う日々でした。妻と二人だけの生活を送ること20数年、それが娘と1歳8か月の孫が帰省し一緒に過ごしたのです。1歳の女の子がいる日常はどうなるのか戦々恐々、覚悟したのは、目につくもの全てがおもちゃ、室内の観葉植物の葉など引きちぎられ、これまでの平穏がなくなるだろうが、驚かないこと。何より動き回る孫に怪我をさせるわけにはいきません。危ないと思しきものは目につかないよう備えました。
まずは「ばあば」が迎えに行き、「じいじ」と久しぶりの直接対面、忘れずにいてくれたので一安心。家の中を見回し、興味あるものにかたっぱしから手を伸ばす予想どおりの展開。テレビ画面が手垢だらけになり、扉の開閉を覚え繰り返す、心配した植物は無事でしたが、台所の熱器具や携帯電話への接近には目が離せません。朝は一番に起きて騒ぎ出し、大人は皆寝不足です。
さらに寒い戸外に出たいと要求拡大、そのお供役は「じいじ」。靴を履かせ近所を歩きます。畑のミニトマト、レモン、ブロッコリー、ダイコン、黄色く実ったミカン、真っ赤なナンテンの実、用水路の流れ、トラクターの耕うん作業と、日頃見たことのないものへの好奇心旺盛。遠出の大貞のわくわく広場や駅前のいきいきプレイルームでは大喜び。家に帰っての「じいじ」のもう一つの役目はお風呂。湯船でアンパンマンの仲間の名前を全部覚えさせられ酔いそうです。
古希の夫婦にとって、大変ハードな毎日ながら楽しいひと月でした。普段は母親としか寝付けないという孫が遊び疲れてか、私の膝の上で寝入りました。この子たちが生きる未来に何を遺していくのか。無邪気な寝顔に、このうえない愛しさと明日に向かう元気をもらいました。「生まれてきてくれてありがとう。」

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