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学芸員の一押し!(23)

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大分県中津市

このコーナーでは、学芸員が一押しの文化財や絵画資料などを紹介します。

■武田由平「芽生え」
「芽生え」は、中津ゆかりの版画家・武田由平(たけだよしへい)(1892〜1989)の小さな木版画です。種から芽吹いた植物の柔らかな線が、的確な彫りと黒一色の摺りで表現されています。武田由平は、明治の終わりに始まった「創作版画」という美術運動に参加。それまでの浮世絵に代表される日本伝統の版画は、絵師、彫り師、摺り師がいたように分業によって制作されていましたが、「創作版画」においては、「自画、自刻、自摺」を基本とし、すべての工程をひとりで行うことで自由な表現を追求しました。こうした新たな版画の手法は、美術教育にも取り入れられ、多くの才能が芽を出すきっかけともなりました。

問合せ:中津市歴史博物館
【電話】23-8615

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