このコーナーでは、学芸員が一押しの文化財や絵画資料などを紹介します。
■須恵器 坏身
諸田南遺跡古池地区で出土した須恵器坏身(つきみ)は県内最大級で、諸田遺跡、諸田南遺跡などで出土した6世紀後半の須恵器坏身の約1.6倍の大きさです。諸田南遺跡古池地区で発見された6世紀後半の竪穴住居は1基で、北に約90m離れた地点に6世紀後半の竪穴住居が17基発見された集落があります。この竪穴住居から平均的な大きさの坏身が多数発見されています。登り窯で生産される須恵器は、工人が成形し焼成したものです。特注品の器を所有し、集落から距離をとって生活していた古池地区住民は特別な存在だったのでしょうか。謎が深まります。6月からの展示でぜひご覧ください。
問合せ:中津市歴史博物館
【電話】23-8615
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