今年も春がもうすぐそこに来ています。2月と言えばバレンタインデー、店舗には、華やかなチョコレートが並びます。
ところでバレンタインデーの由来ですが、一説によると、3世紀、時のローマ皇帝は、兵士の士気が下がるのを心配し、結婚を禁じていました。そんな時代に聖人バレンタインは、内緒で若い兵士の結婚式を行い、皇帝の怒りに触れて処刑されてしまいました。中世以降、聖人バレンタインの亡くなった2月14日をバレンタインデーとし、大切な人に愛を伝える習慣が広がったということです。
西洋では、この日に男性から女性へ花やプレゼントを贈る習慣が一般的なようですが、日本ではチョコレートを贈る習わしが定着しています。2023年のバレンタインチョコレートの経済効果は、1083億円にのぼるとのことです。
さて、「カカオショック」をご存じですか。チョコレートの原料のカカオ豆が、原産国であるアフリカの異常気象と木の病気が流行ったせいで、とても不足しているのです。当然、カカオ豆の値段は高騰、しばらくはこの状態が続くということです。
私たちは、チョコレートの色や形、味や値段には興味をもちます。しかし、アフリカを襲っている異常気象のこと、カカオ農家の貧困、こどもたちが労働を担い、学んだり遊んだりする権利を奪われていることには気をとめません。私たちチョコレートの消費者が、それらの問題について、興味・関心を持つことで、アフリカの現状を少しでも変える力になるのではないでしょうか。
今年は、チョコレートを買う人も買わない人も、もらう人ももらわない人も、アフリカのカカオ農園で働くこどもたちは、どんなバレンタインデーを過ごしているか、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
問合せ:人権・同和対策課
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