『大分県いじめ問題子どもサミット』
いじめを見逃さないために私たちにできることは何か。
・1人1人に寄り添って尊重する
・自分で抱え込まず、他の人にも頼る
・自分のことだけでなく、相手のことも考えて行動する
・他学年などいろいろな人とコミュニケーションをとり、相手の変化に気づく
・周りを見て小さな変化に気づく
・相手の気持ちを表面でくみ取らず、内面をよく見る
・いじめを見たら見ぬふりをせず、誰かに相談し、自分の周りからいじめを広げない
こちらは、10月に開催された大分県いじめ問題子どもサミットの決議です。
大分県いじめ問題子どもサミットは、県内の小中学生が主体となり、いじめ問題について考え、解決策を模索する場です。サミットでは、各学校が取り組んでいるいじめ防止活動の発表や意見交流、協議が行われます。今年度は、日田・玖珠地区を代表して南山田小学校の児童とここのえ緑陽中学校の生徒が参加しました。
南山田小学校は、6年生が中心となって行った「全校アンケート」、「学級本音の話し合いタイム」、自分を大切にする活動の「ほめほめの花活動」、相手の良いところを見つけ合う「ありがとうの花活動」での仲間づくりの取組などを発表しました。また、ここのえ緑陽中学校は、「だれ一人取り残さない学校をめざして」というテーマで、*ピアサポート活動についての報告を行いました。中学校では、学校独自のピアサポーター養成講座を開き、サポーターに認定された生徒を中心に、相談しやすい雰囲気づくりを行うことで、いじめの未然防止に取り組んでいます。サミットでは、各地区代表校の取組を交流した後、グループに分かれて「いじめを見逃さないために私たちにできることは何か」というテーマで協議し、上記の内容が決議されました。
さて、県内の小中学生による決議の内容を、「学校」から「私たちが暮らす地域や職場」に置き換えて考えてみると、大切なものがたくさん見えてきます。「寄り添う」、「相手のことを尊重する」、「自分1人で悩まない」、「いろいろな人とコミュニケーションをとる」、「変化に気づく」…。大切だとはわかっていても、日常的に意識して取り組めていないものもあるのではないでしょうか。地域や職場における人と人とのつながりが求められる今こそ、誰もが安心して、自分らしく暮らすことができる地域コミュニティ・職場づくりに向けて、みなさんもできることから取り組んでみませんか。
*ピアサポート
同じような立場の人によるサポート。対等性を持つ人同士(ピア)の支え合い。学校や職場で、生徒同士・同僚同士、あるいは先輩と後輩との関係性の中で、お互いの経験を伝えあったり、分かち合ったりすることもピアサポートのひとつです。緑陽中では約1割の生徒がピアサポーターとして活動しています。
(教育振興課)
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