『大分県高齢者虐待に関する調査結果を報告』
県は昨年12月に令和4年度の高齢者虐待に関する調査結果を公表しました。
大分県の「養護者」による高齢者虐待に関する相談・通報件数は287件であり、前年度より31件減少したものの、全国的には38,291件となっており増加傾向にあります。
※「養護者」とは、高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等
厚生労働省や県・市町村においても、高齢者虐待防止法に基づき様々な対策を講じていますが、今回は文部科学省(中央教育審議会)の答申を掲載します。
~祖父母を大切にする親の姿を見せよう~
祖父母は、長い人生経験の中で、子育てを含め、人間として生きていくための様々な知恵を培ってきており、それぞれの家庭では、祖父母の経験と知恵を子育てに積極的に生かしていくことが期待される。また、祖父母は、子どもにとって、経験と知恵を学ぶべき対象であるだけでなく、高齢者として思いやりを持って接すべき存在でもある。
子どもたちが祖父母から学び、思いやりの心をはぐくんでいくようにする上では、まず、祖父母が大切な存在であるということを子どもによく理解させることが欠かせない。子どもは親の姿を見て多くのことを学んでいくのであり、親が率先して祖父母を大切にする姿を示すことが望ましい。
親が自らの親である祖父母を大切にする姿を示すことは、子どもたちが親という存在の大切さを実感する契機ともなる。親に感謝し、親を思いやる心は、広く他者を思いやる心の基ともなる大切な心である。
「新しい時代を拓く心を育てるために」-次世代を育てる心を失う危機-(中央教育審議会(答申)より
明治の詩人、石川啄木は親への想いを以下のように詠みました。
「たはむれに 母を背負いてそのあまり 軽きに泣きて三歩あゆまず」
母を背負った時のあまりの軽さに驚いた こんなにやせ細るまで苦労をさせたのは一体誰なのか 涙で3歩と歩くことが出来なかった。
健康福祉課
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