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自治体の皆さまへ

町長コラム Vol.29 とびらをあけて

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大分県九重町

九重町長 日野康志

風薫る5月といいますが、爽やかな季節の到来とはいかないようです。雨も殊の外多く、気温・湿度の高さに身体が慣れず、怠く感じてしまうのは私だけでしょうか。6月には梅雨が訪れ、線状降水帯の発生や台風による災害に注意しなければなりません。また能登半島地震をはじめ全国各地で地震が発生しています。心配なことは尽きませんが、もし災害が発生したときは、命を守る行動が大切です。町民皆さんでお互いを支え合い守り合いましょう。
さて、私の2期目は新型コロナウイルス感染症と令和2年7月豪雨災害の対応に始まりました。未知のウイルスへの対応やワクチン接種など、前例のない状況下で対応に苦慮しました。豪雨災害におきましても、被害額約117億円という1年間の予算に匹敵する規模の被害が発生しました。これらの影響で、経済や観光産業などが大きな痛手を受け、まさに「未曽有の災害」という状況となりました。
そのような状況下でも、この4年間で災害からの復旧事業を進め、建設事業者の皆様のご協力により、今年度で終了する目途が立ちました。また新型コロナウイルス感染症のワクチン接種におきましても、玖珠郡医師会の皆様、看護師の皆様、福祉事業者の皆様、関係する職員の皆様のご協力により対応することが出来ました。さらに住民の皆様におかれましても、厳しい環境下でのご理解・ご協力をいただきました。関係各所の皆様には改めて感謝いたします。ありがとうございました。
しかし、課題が全て解決したわけではありません。むしろ多くの課題が山積していると言っても過言ではありません。少子高齢化や人口減少社会の問題、産業の衰退、物価高騰による生活の問題など、これまでどおりにはいかない現実がおきています。
また、災害や感染症によって人々の間に分断や対立が生じることもありました。
立場や考えの違いを理解し合うことは難いことですが、「利他の心」をもって相手を思いやることができれば、お互いを理解しようとする気持ちに少しでも近づけるのではないでしょうか。私は、これからもこの「利他の心」を大切にしていきたいと思います。

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