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≪特集≫給食サービスボランティア(1)

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大分県九重町

九重町社会福祉協議会では、給食サービスボランティアを行っており、九重町内4地区にそれぞれボランティア団体があり活動しています。今回は各ボランティア団体のある1日について取材しました。
どの団体も大変さを感じさせない程の活気と明るい雰囲気に包まれており、地域を支える皆様の温かい気持ちが伝わってきました。

◆キスゲの会(飯田)
キスゲの会は毎月第2、第4火曜日に活動している。全2班体制でそれぞれ月に1回ずつを担当している。
午前8時半過ぎには参加者達は公民館に集まっており、すぐに調理に取り掛かっていた。この日は全部で51食を作る予定。
あらかじめ栄養士が作成した献立と作り方をもとに、参加者それぞれが特に指示されることもなく調理を進めていた。

▽地域の見守りとして
参加者の多くは、「近所の方や他の参加者から誘われたり」、「自主的に参加したり」などがきっかけでボランティア活動を始めたという。
そうした繋がりもあってか調理中は楽しく会話も弾み、連携がとれている様子。
途中休憩時間を挟んだ後に、盛り付け作業と配達の準備へ移っていった。
利用者の中には高齢者や、体が不自由などの事情を抱える方が多いという。利用希望者の申請に基づいて社会福祉協議会が審査を行い、審査通過後に利用者となることができる。
配達は参加者で分担して、各々の自宅の近所の方に届けるようにしている。利用者の方とお話して、特に高齢者や体の不調を抱える方などの様子を確認するまでを配達の一環としている。

▽長年にわたる活動
活動していて良かったことを伺ったところ、「利用者に喜んでもらえる。」、「毎回楽しみにしてもらっていることがやりがいになっている。」、「好評だったおかずを聞けたりするのがうれしい。」、「近所の方々との交流が楽しい。」とのことだった。また、「やる気のある若い人(後継者)を育てて、この活動をこれからも継続していきたい。」といった声も聞かれた。
昨年11月には30年以上にわたる活動の功績を讃えられ、厚生労働大臣から感謝状が授与されている。

取材日:令和6年4月23日

◆ボランティア東(東飯田)
ボランティア東は、毎月第1、4土曜日と第3月曜に給食サービスボランティアを行っている。全3班体制で活動しており、この日は9人で約40食を作る予定となっていた。
調理が始まると、事前に役割分担ができているかのように、参加者それぞれが全体の流れを見ながらスムーズに作業に取り掛かっていた。
調理中は終始和やかな雰囲気で、笑い声もよく聞かれ、手際が良すぎて予定の時間より早く出来上がりそうな程だった。

▽一人ひとりへ届ける
お弁当の盛り付け作業が終わり、11時頃から地区毎に分担し、2~3人を一組として配達に出ていく。
利用者は一人暮らしの高齢者の方、体が不自由などの理由で買い物に行くことが難しい方などが多いという。
利用者のお宅に伺うと、顔を合わせて利用者のお話を聞いたり、何気ない会話をしたりすることで体調や様子を確認している。
この日の配達先の利用者からは「家まで届けていただいて助かっている。」、「毎回おいしいものをいただけてありがたい。」、「買い物に中々行けないので助かっている。」といった声が聞かれた。
「こうした言葉をいただけるのがうれしい。」と参加者の一人は話していた。
また、お弁当箱を回収する際に、お礼の手紙が添えられていることがあるようで、そうした利用者とのやりとりが参加者のやりがいに繋がっているという。

▽参加者の生きがいに
配達が終わり、全員が公民館まで帰って来ると、みんなでお昼ご飯の時間となった。食事中は皆で冗談を言い合いながら笑い声に包まれていた。「こうしてみんなと面白いことを言い合いながらご飯を食べるのが楽しい。これが生きがいになっている。」と話されている方もいた。
この日の参加者の中には70代以上の方も多かったが、こちらが元気をもらえるような明るく活気に満ちた雰囲気に包まれていた。

取材日:令和6年5月13日

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