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人権コラム 心、豊かに

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大分県日田市

■令和5年度男女共同参画週間のキャッチフレーズ 無くそう思い込み、守ろう個性 みんなでつくる、みんなの未来
自分自身の過去の経験や知識、人の属性などから、知らず知らずのうちに、ものごとを決めつけてしまう「アンコンシャスバイアス」は、自己防衛心が引き起こす悪意のない意識(言動)です。
自分に都合の良いようにものごとを判断してしまったり、自分の責任を回避したり、自分のことをよく見せたいといった意識(言動)は、日常のあらゆる場面で、“無意識の思い込み”、“無意識の偏見”となって表面化することがあります。
例えば(今では古い価値観と言われるようになりましたが)、「男性は仕事、女性は家事・育児・介護を担うべき」という決めつけ、「男なら弱音を吐くな」という性別だけを根拠にした押さえつけ、「女性にこの仕事は無理だろう」という蔑視的な考えなどが、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み・偏見)に当てはまります。
また、セクシュアル・マイノリティの人たちが差別的な言動を受ける問題、歴史的な過程の中で形づくられた身分的差別がいまだになくならず、結婚や就職などの場面で不利な扱いを受けてしまう部落差別問題などは、「人を属性に分けてしまう意識」が要因の一つとなっています。
このように、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み・偏見)は誰もが持っていて、十分な配慮や気配りを備えていても、自分の言動によって、相手を傷つけてしまうことがあります。そうならないためには、「アンコンシャスバイアスの存在に気づく」「何ごとも決めつけない、押し付けない」ことが大切です。
表題(今年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズ)にあるように、“自分自身の心の奥にある思い込みに気づき、それを可能な限りなくしていくこと”は、多様性・個性を認め合い、誰もが自分らしく暮らせる、みんなの未来につながるはずです。

問合せ:人権啓発センター
【電話】22-8017(市役所別館1階)

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