■日田の農家さんは職人だから
日田市長 椋野美智子
3日間、台湾にトップセールスに行ってきました。日田からの輸出の最前線は日田梨です。1個2,000円を超える価格で、中秋節・春節の贈答用の高級フルーツとしてブランドが確立しています。デパ地下やレセプションで試食してもらったら、台湾の方たちは皆「おいしい!」と驚いていました。
日田のフルーツが美味しいのは、盆地で寒暖の差が大きいから。水が良くて豊かだから。それはそうです。でも、私は思います。何よりも日田の農家さんが職人だから。
農家さんから栽培の話を聞いたとき、正直、なんでそこまで手をかけるのだろうと思いました。もっと美味しく、もっと美しくと、甘さやシャリ感や色や形にこだわって、コスパ、タイパ関係なしです。でも、「職人だから」と言われて、すとんと落ちました。そうなんです。日田の農家さんは職人なのです。だから、どうしても自分が納得するフルーツをつくりたいと技を磨くのです。
福岡市内でフルーツパーティーを開催しました。日田梨、すいか、ぶどうがチーズや生ハムやエビと一緒に、お洒落なつまみやパスタ、カクテルやスイーツに変身、日田の農家さん自慢のフルーツは宝石のように輝き、いつもと違う魅力をふりまいて女性客たちを虜にしていました。
YES,BECKEN!!は「新しいコミュニティの場」を生産者と消費者がともに作り、文化を盛り上げる、若い人たちが中心のプロジェクトです。フルーツや野菜を中心に生産者たちが店を出した先日のイベントは、大盛況でした。
こんな若い人たちに会うと、日田は元気だなあと嬉しくなります。
モノづくりのまち日田の伝統は農業にもしっかり受け継がれ、「未来への希望」につながっています。
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