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人権コラム 心、豊かに

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大分県日田市

■無意識の「自覚」
「ピンクは女の子の色だから好きと言えなかった」、「消防士さんになりたいという夢を語れなかった」。
そんな経験をしたこと、耳にしたことはありませんか?
「男らしさ、女らしさ」を基に男女の役割を決めつけてしまうこと、性別の違いに対し思い込みや偏見を無意識に持つことを指す「ジェンダーバイアス」。
幼児期からの成長過程において、家庭や学校などで様々な文化的・社会的な規範にさらされると同時に、偏った見方や思い込みにつながる情報に触れ、無意識に形成されるものです。
冒頭にあるような、色や職業に対するイメージはジェンダーバイアスの典型例ですが、「女性実業家」、「料理男子」など、ことさらに性を強調しようとする表現の根っこには、性別による役割をイメージした固定的な思い込みが見え隠れしています。
「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の5番目には、“ジェンダー平等を実現しよう”と掲げられていますが、ジェンダーバイアスによる影響は多く、例えば女性議員や女性管理職の不足や男女間における賃金格差などは世界中で注目されています。
また、個人のスキルアップや飛躍の可能性を阻み、社会全体の発展を妨げてしまう危険性があり、特に途上国では、ジェンダーバイアスによって教育や就労の機会が奪われることもあります。
ジェンダーバイアス(無意識のイメージ)を払拭するための第一歩は、まず自分自身の心の中の確認です。
そして、これまでの自分の行動が、「自分や誰か」を一定の枠にはめるようなものではなかったか、また誰もが同じように抱えている「単純な思い込み」として片付けてしまうことがなかったかを振り返り、「無意識を意識した行動」に変えていくことです。

問合せ:人権啓発センター
【電話】22-8017(市役所別館1階)

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