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咸宜園教育研究センターだより

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大分県日田市

「咸宜園教育研究センター・世界遺産推進室」では、咸宜園や廣瀬淡窓、門下生等に関する調査研究を行っています。研究成果は、関連資料の展示や研究紀要を刊行するなどして公開しています。また、「近世日本の教育遺産群」の世界文化遺産登録に向けて取り組んでおり、各種公開講座を実施しています。

■「咸宜園の神童・石井南橋(なんきょう)」
石井南橋(1831-1887年)は、現在の福岡県うきは市出身の咸宜園門下生で、のちに官僚、雑誌・新聞の記者(ジャーナリスト)、漢詩人として活躍した人物です。
筑後吉井の大庄屋の家に生まれ、天保13(1842)年に12歳で咸宜園に入門し、10代のうちに「月旦評(げったんひょう)」の最上級の九級まで昇級しました。咸宜園ではそれまで10代で九級まで昇級した人物はおらず、文字通り「神童」と呼ばれる才能の持ち主でした。
昨年度、石井南橋の子孫の方から廣瀬淡窓や旭荘のほか、淡窓の伯父月化(げっか)や父桃秋(とうしゅう)の作品など多くの貴重な資料を寄贈していただきました。10月15日(火)までの間咸宜園教育研究センター公開展示室で展示会を開催していますので、この機会に是非お越しください。

▽豆知識「月旦評」で九級に至った門下生たち
門下生の1か月ごとの成績を評価し、序列化したものを「月旦評」(無級~九級)と言います。5千人を超える門下生がいた咸宜園で、九級に至った門下生は、わずか40人程度です。その中でも10代の門下生は、8人のみです。咸宜園は九級を目指すのではなく、それぞれが学びたいことを修めることが目標でしたが、いかに九級に至ることが難しかったのかが分かります。

■咸宜園を世界遺産に!
▽咸宜園教育研究センター・世界遺産推進室
入館無料
淡窓2丁目2番18号
【電話】22-0268
開館時間:午前9時~午後5時
水曜日休館

▽史跡咸宜園跡
受付時間:午前10時~午後4時

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