■理想の学校って?
日田市長 椋野美智子
日田の高校生は卒業すると9割がいったん日田を出ます。だから、高校時代にもっと日田のことを知ってほしいし、若い高校生の考えをもっと日田のまちづくりに取り入れたい。高校生ともっとしっかり関わりたい。
そんな考えで、5つの高校と支援学校、そこの生徒たちと日田市は包括連携協定を結びました。そして、締結に先立ち、生徒たちと意見交換を行いました。テーマは「理想の学校って?」
まず、「自分の学校のよさ」として、いろんな夢を持った生徒、障害のある生徒、県外からの生徒もいて交流できること、地域の人や企業の人の現場の声を聴けることを挙げていました。そしてその人たちとしっかりコミュニケーションが取れるようになったことで成長を実感しているとも。
「理想の学校は?」の問いには、自由な学校、選択肢の多い学校、選んだ向こうに将来を用意してくれている学校、なりたい自分を見つけるために学べる学校という答えが返ってきました。また、先生と生徒が縦ではなく横の関係、先輩と後輩と仲がいい学校とも。
「多様性」「選択肢」「横の関係」生徒たちが求めるものが見えてきました。日田市は協定に基づいて、その実現を応援します。
帰りに呼び止められて、市長が高校生のことを考えてくれていることがわかって嬉しかった、と言われて、私も嬉しかったです。
意見交換はこれからも続きます。今回、「想像以上に固かった」との感想もあったので、これからは生徒たちに企画してもらうといいのかも知れません。
日田市と高校生の新しい関係が始まります。
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