文字サイズ
自治体の皆さまへ

杵築市ゆかりの天文学者 麻田剛立(あさだごうりゅう)が見上げた杵築の空

1/37

大分県杵築市

■日本の近代天文学の礎を築いた杵築ゆかりの天文学者「麻田剛立(あさだごうりゅう)が見上げた杵築の空」
江戸時代、杵築藩に仕えた「綾部妥彰(あやべやすあき)」は、天体観測と独自の計算により当時の暦にはなかった日食・月食を予報し、これを的中させました。
のちに「麻田剛立」と名を改め、大阪に日本初の天文学塾「先事館」を開講。
日本地図を作った「伊能忠敬(いのうただたか)」は「先事館」中心メンバーの弟子であり、剛立にとっては孫弟子にあたります。地図を作るために使われた測量技術は、当時の最先端だった剛立の知識と技術が元になっているそうです。
いよいよ大分空港も宇宙港としての動きが活発化してくる今年、麻田剛立も見上げた杵築の空に想いをはせてみませんか?

◇青空・星空観察なら「横岳自然公園」
杵築市大田波多方4448-1
【電話】0978-52-3146
開園時間:9:00〜17:00(火曜休)
料金:入園無料、キララ館・双眼鏡・ハンモックは有料
おすすめは木立のなかのハンモック。事前にご予約ください

月は夜、望遠鏡をのぞいて見るイメージがありますが、昼間に双眼鏡で観察することもできます。レンタル双眼鏡とハンモックでのんびり過ごしてくださいね。寝転がって夜空を見上げると星の海に吸い込まれるような感覚を味わえますよ。運がよければ流れ星にも出合えます。
晴天の土曜と祝前日は天文台「よこだけキララ館」も22時まで開館しています。杵築でいちばん空に近い施設で、剛立のように観察してみませんか?
(大戸佳子 園長)

◇歴史を学ぶなら「きつき城下町資料館」
杵築市南杵築193-1
【電話】0978-62-5750
開館時間:10:00〜17:00(水曜休)
料金:一般300円、小・中学生150円
常設展では、麻田剛立の直筆の手紙や関連資料を見ることができます

天文学者であり、医者でもあった麻田剛立。まだまだ暦が正確でなかった江戸時代に、太陽と月の満ち欠けを元に独自の計算方式を確立させた人です。人体を見る医学と空を見上げる天文学という、一見すると両極端な世界ですが、剛立は納得できるまで自分の目で確かめたといいます。
現在のカレンダーや時刻は、剛立をはじめとした先人たちの地道な努力のうえに成り立ってると思うと、ロマンを感じずにはいられません。
(一瀬勇士 学芸員)

◇クレーター・アサダ
数々の功績が称えられ、1916(大正5)年に従四位を授与、1976(昭和51)年には国際天文学連合(IAU)により、月のクレーターの一つが「アサダ」と名付けられました。

◇関連書籍を読むなら「杵築市立図書館」
「麻田剛立」に関する本や資料を集めたコーナーがあります。今後はワークショップも開催予定。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU