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自治体の皆さまへ

市長室から Vol.100

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大分県杵築市

杵築市長 永松 悟

■歴史的風致
お城や神社など、歴史的な価値が高い建造物(ハード)と、地域の歴史や伝統を大切にする活動(ソフト)が一つになって、固有の風情が感じられる環境を「歴史的風致」といいます。しかし、都市化や過疎化で、全国的に歴史的価値のある建物が急減し、情緒ある町並みや伝統を後世に引き継ぐことが難しくなっています。
このため、国は支援制度として、文部科学・農林水産・国土交通の3省が共管する「歴史まちづくり法」を制定しました。自治体が「歴史的風致維持向上計画」(歴まち計画・期間10年間)を策定、申請し、認定されると「都市再整備計画事業」の実施や特例措置が受けられます。
杵築市は、2年に及ぶ書類審査やヒアリング、現地調査などを経て2021(令和3)年3月に認定されました。

■全国に誇れる城下町
この認定までに、(1)2017(平成29)年11月に北台と南台の旧武家町が文化財保護法による重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定され、(2)2020(令和2)年3月には模擬天守のある「台山」と杵築中学校旧敷地の「御殿跡」の2箇所が、同じく文化財保護法による国史跡「杵築城跡」として指定されました。
全国の城下町で、(1)重伝建(武家町)・(2)国史跡・(3)歴史まちづくり計画の3つが全て揃っているのは、青森の弘前市(弘前城)、島根の津和野町(津和野城)、山口の萩市(萩城)、そして杵築市(杵築城)の4カ所だけです。
歴史的にも、文化的にも、江戸時代の面影を色濃く残す全国有数の城下町と国が認めています。県外・国外からの多くの来訪者に自信を持って素晴らしさを伝えていきたいと思います。

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