■杵築市長 永松 悟
あけましておめでとうございます。皆様には、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルスの5類への移行からは、イベントの再開や本市への観光客の増加など、コロナ禍から経済活動の回復が感じられる年でした。しかし、昨年12月から季節性インフルエンザが急拡大しています。市民の皆様には、改めて換気や手洗い、場面に応じたマスクの着用等、基本的な感染対策をお願いいたします。
また、本市の財政状況につきましては、市民の皆様のご理解とご協力をいただき、「第4次行財政改革大綱」に沿った着実な取組を行うことができています。令和4年度決算において、財政構造の弾力性を示す「経常収支比率」は、県内14市の中で、良好な方から2番目であり、市の借金である「地方債現在高」も毎年、着実に減少しています。しかし、不安定な国際情勢や国内の物価高騰等、本市財政への影響も懸念されます。今後も、市民や事業者が必要とするサービスを見極めながら、将来にわたって持続可能な財政構造の構築に努めてまいります。
次に、本市が進める「杵築ブランド推進事業」ですが、創設者が本市出身というご縁から法政大学と連携協定を締結しています。その一環で、昨年の9月下旬から10月上旬にかけて法大生の提案を基に、「杵築ブランド」認定品の「大分・杵築鱧」を「鱧天丼」などの学食メニューとして提供しました。連日、行列ができる大盛況で予定の400食が1,000食を超えました。杵築鱧を「B級グルメ」としても売り出す自信と弾みがつきました。
さて、本年、4月から6月は、福岡県と大分県を目的地とする、官民連携による国内最大級の観光キャンペーン「JRデスティネーションキャンペーン」が控えています。市を挙げて、しっかりと準備をし、精一杯のおもてなしをしたいと思います。
今後も、地域商社「きっとすき」を中心に本市ブランドの情報発信と販路拡大・販売促進による本市知名度の向上に努めるとともに、このキャンペーンを契機に、更なる国内外からの交流人口と事業者の収益の増による地域経済の活性化を図ってまいります。
また、本年は、「総合計画」策定の年です。次期計画では、高齢になっても住み慣れた地域で、いつまでも健康で生きがいを持ち、安心して暮らせる「健幸都市」を目指します。特に、「こどもまんなか」社会の実現はもちろん、妊産婦の健康支援や子育ての孤立を防ぐ支援を通じた「ママもまんなか」社会の実現も併せて、市民全てが「健幸」に暮らせる杵築市を目標とします。
現在、各住民自治協議会への支援による、住民参加・参画型の「第2の役場」づくりを進めています。そして、それぞれの協議会で、独自に「地域計画」を策定し、早期の課題解決に向けた取組を行っていただいています。この取組が、次期計画の目標の一つである「健幸都市」実現に向けた原動力となることを期待するとともに、市としても積極的な支援を行ってまいります。
本年も、市民の皆様と行政が協働し、「健康で活力のある安心の杵築市」の実現を目指し取組を進めてまいりますので、引き続き、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして、希望に満ちた素晴らしい年となりますよう祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。
■杵築市議会議長 堀 典義
新年明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、輝かしい希望に満ちた新春をお健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
令和5年は、私ども市議会議員にとりましては、4月に実施された統一地方選挙の年であり、杵築市では合併後5回目となる市議会議員選挙が行われました。議員定数18名に対し、18名の立候補者で無投票当選の結果となりましたが、2名の新人議員を含む18名の新たな体制で、市民の皆様の負託と信頼に全力で応えるべく議会機能の充実強化に努めているところでございます。
さて、完全なる終息の気配のない新型コロナウイルス感染症ですが、令和5年5月8日に5類感染症に位置付けられ、市民の皆様の日常生活も感染症への恐怖から少なからず安堵感が生まれ、身の回りの行事や買い物、旅行など、これまでの日常を取り戻しつつあることと思います。
このような中、市ではコロナウイルスに対するワクチン接種を引き続き実施しており、市民の皆様には、今後もワクチン接種にご協力を頂き、なお一層健康に留意されるようお願い致します。
また、令和2年度から取り組んできました杵築市の財政健全化の取組も4年を経過しようとしていますが、第4次行財政改革大綱の基本理念に基づき策定した未来戦略推進プランに掲げられた目標は着実に実行されており、今後も持続可能な財政構造の確立に向け、私たち市議会も果たすべき役割の重さを認識しながら、市民の声が届く「開かれた議会の実現」に向け、個々の議員はもとより、市議会としての活動の充実化を図り、執行事業の監視、指導評価などを強化し、市政の発展ならびに住民福祉の向上に取り組んで参ります。
市内各地に目を向けますと、文化・スポーツ、地域でのお祭りやイベントも徐々に開催されつつあります。特にお祭りの開催は、関係団体の士気の向上はもとより、地域にとっても人とのつながりや地域の活性化に大きく貢献するものであります。
また、議会改革におきましては、無投票当選という選挙結果を重く受け止め、議会活性化委員会を中心に議員定数をはじめとした議会のあり方及び活動の充実に向けて検討協議を重ねているところです。
さらに、議会に住民自治推進特別委員会を設置し、各住民自治協議会と意見交換会を実施しました。住民自治協議会の設立意義の浸透と全市的推進を図ります。議会も市民の皆様と一緒になって地域を盛り上げていきたいと思います。
結びに、新年を迎え、市議会としても市民の皆様や各種団体との意見交換会をはじめ、常に『市民の声の届く議会』を目指し、安心安全な市民生活の実現に向けて全力をつくしてまいる所存でございます。
どうか、本年も市議会に対し、さらなるご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が皆様にとりまして実り多く、飛躍の年となりますことを心よりお祈りし、新年のご挨拶といたします。
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