■10月から本運用開始
近年の激甚化、大規模化する災害に対応するため、杵築速見消防組合を含む大分県内14消防本部は、広域的な連携、協力体制を構築するため、令和6年10月から119番通報などを受信する消防指令業務の共同運用を大分市が建設した複合公共施設で開始します。
これにより、大分県内どこから通報しても共同指令センターにつながることになります。指令センターでは、災害現場映像の受信や、防災関係との連携を強化するため、最新の情報通信技術を駆使して、あらゆる情報を収集できるシステムとなっています。
通報を受けた指令センターは、各消防本部が管轄する消防車、救急車に出動指令を出すとともに、通報内容の情報を共有します。
また、大規模な災害が発生した場合に備え、通報を受信する指令台のモードを容易に変更できる仕組みとなっており、最大で36本の通報を同時に処理することができます。
こうした指令業務を県内で一元化し、情報を集約することで、災害対応が迅速に対応できるようになります。
令和6年7月から、県内各消防本部の119番回線を共同指令センターに順次切替え、仮運用を行う予定です。
杵築速見消防組合管轄内は7月30日に切替える予定です。
■新たな通報機能の追加
新たに映像通報機能が追加されます。
これは、通報者と指令センター間においてライブ映像でコミュニケーションを図る機能です。
通報者のスマートフォンを利用して、ビデオ通話を行いながら、現場の状況を送信してもらうことで、最適な隊やドクターカーなどを最適なタイミングで現場に投入し、効果的な現場活動につなげます。
■指令センターQ&A
Q:場所の特定が難しくなりませんか。
A:指令センターには最新のシステムを導入し、あらゆる情報から検索できる機能を備えていますので迅速に災害場所を特定することができます。
Q:消防車や救急車はどこから出動するのですか。
A:これまでどおり、各市町村を管轄する消防本部の署所から出動します。
問合せ:杵築速見消防本部
【電話】0978-62-4341
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