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自治体の皆さまへ

市長室から Vol.111

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大分県杵築市

杵築市長 永松 悟

■光陰矢の如し
先日、高校の同窓会が市内であり、幹事の皆さんの熱意が伝わったのか、ロサンゼルスからの参加も含め99人が集まりました。
中には、卒業以来半世紀を超えて再会した人もいて、お互いに顔と「名札」を交互に見比べながら同時に「エッ!? エーーッ!!」…失礼にも程があります。
記憶の中のseventeenがいきなり目の前でseventyに変わり、脳が追いつきません。
しかし、大分弁が飛び交う中で一気に高校時代にタイムスリップ。修学旅行の大阪万博の思い出など、話は尽きずに2次会、3次会へ。そして4次会に。
仕事の都合や体調不良、親の介護などで参加できなかった人には、当日の集合写真を幹事さんが郵送しました。県外の同級生から「写真を眺めるだけで懐かしく嬉しかった」とメールが届きました。

■元気で再会を
私たちのような高齢者の同窓会では、「物故者への黙祷」があります。残念ながら26名(男性21・女性5)が亡くなっています。この中には幼稚園から高校までずっと一緒だった友達が5人います。同窓会を楽しみにしながら急逝した同級生もいます。
50代、60代でがんで亡くなった人が多いのですが、先進国でがん死亡率が増えているのは日本だけのようです。喫煙率が高く、がん検診受診率が低いのです。
早期のがんなら9割以上が完治し、がん全体でも6割が治る時代です。精密健診を怖がる気持ちはわかります。でも、がんを見つけて助かる絶好のチャンスです。
同じ時代を生きてきて、同じ方言で話せる気の置けない仲間と過ごす時間は宝物です。みんなで元気で再会を約束した同窓会でした。

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