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杵築の至宝 No.38『石造宝塔(小谷国東塔)』〔山香地域〕

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大分県杵築市

■石造宝塔(せきぞうほうとう)(小谷国東塔(おたにくにさきとう))〔山香地域〕
県指定年月日:1959年3月20日
建造物/県指定有形文化財/小谷地区

小谷地区に所在する石造宝塔(国東塔)は、旧天台宗大谷山最大寺(おおたにさんさいだいじ)(小渓山(しょうけいざん)大谷寺と推定)の崖下にあったものを同寺の廃絶後、昭和15年(1940)に仏像とともに現在の薬師堂そばに移設されました。現在の国東塔の基礎は三重となっていますが、移築以前は自然石の石積の基礎が一重であったと考えられています。
また、従来の国東塔の基礎部の最上段には「格狭間(こうざま)」が刻まれるものの、小谷の国東塔にはなく、蓮華座(れんげざ)が上段に設置され、返花(かえりばな)と基礎の最上層は一枚岩で作られていることがわかっています。塔身は丸みを帯びており、銘文が陰刻されています。笠の軒先は厚く、垂木ばなは水平であるものの、上端は反りが高く、相輪を含めて全体的に均整のとれた国東塔で、総高は245cmとなっています。
造立年代は、塔身部の銘文から南北朝時代にあたる応安(おうあん)5年(1372)とされ、立塔目的ははっきりとしないものの「一結講衆」という記載があることから願主の大法師円秀(だいほうしえんしゅう)(以下の講衆が仏の供養と自身の現世における幸福と死後の冥福を祈願するために建立したものと考えられます。

お問い合せ:文化・スポーツ振興課 文化振興係
【電話】0978-62-5750

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