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市長室から Vol.116

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大分県杵築市

杵築市長 永松 悟

■集落営農に女性
先日、テレビで農業に取り組む鹿児島県の若い女性たちが紹介されていました。集落営農(集落の農家が協力して農業を行う組織)の一員として、ベテラン男性と同じように大型トラクターを使いこなす姿と笑顔が印象的でした。
杵築市内には19の集落営農組織がありますが、どこも後継者不足と高齢化が大きな課題です。
もちろん、農地の集約や規模の拡大にも取り組んでいますが、より効率的で効果的な経営には、ICT(情報通信技術)の活用やドローンなどを使う「スマート農業」に積極的に取り組む必要があります。
そのためには、これまでの集落営農=男性という「常識」を見直して、国も注力するこの「スマート農業」の分野に女性を採用することをお勧めします。

■女性の視点
女性採用のメリットは、実際の農作業の現場でも発揮されます。先ほどのテレビ番組では、女性が働きやすい作業環境について彼女たちが提案し、男性が協力したことで改善に繋がりました。
具体的には作業道の改良です。幅を広く、傾斜を緩くすることで大型化するトラクターなどの操作に新米の女性でも不安がないようにして欲しいとの要望でした。耕作面積は狭くなりますが、高齢者の作業事故防止にもなります。また、農場に女性用トイレがないことに気がつきました。女性の就職を機に、今では誰もが安全に安心して働ける現場になっています。
最近では土木・建設の現場を希望する女性も増えています。受け入れれば様々な問題点が生じますが、改善すれば更に女性に選ばれる職場となります。人手不足の中、全ての職場で女性視点からの改善は欠かせません。

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