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《特集》はさま きちょくれ祭り(1)

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大分県由布市

今年、4年ぶりに開催されたきちょくれ祭り。挾間町は大分市のベッドタウンとしても栄えており、15,000人を超える多くの方が暮らしていますが、庄内町や湯布院町に比べて観光スポットが少なく、県外の方にはあまり知られていないかもしれません。しかし、決して挾間町に魅力が無いわけではありません。由布川峡谷をはじめとする観光スポットや、挾間町の文化や魅力を伝えようと多くの方が活動しています。
今月号の特集では、きちょくれ祭り当日の様子や出演団体の思いについて紹介します。

◆挾間地域の恒例行事
挾間町の秋の恒例行事となった〝はさまきちょくれ祭り〞は、合併前の挾間町時代から続いており、今年で35回目を迎えました。地元の農産物や特産品の販売をはじめとする多くの出店、古野やせうま保存会によるやせうまの無料配布、子どもたちが参加できる競技大会、楽しいステージイベントなど、さまざまな催し物が行われます。

スポーツの分野も充実しています。隣接する中洲賀グラウンドテニスコートでは、スポーツクラブHASAMAの方たちによるスポーツ体験コーナーが行われており、今年は軽スポーツとして人気の高いモルックやスポーツ玉入れなど、さまざまなスポーツが体験できるようになっています。今年は、2024年に佐賀県で開催される国民スポーツ大会のうち、ライフル射撃競技が由布市で開催されることに併せて、SAGA2024チームによる特設ブースが設けられました。

また、メイン会場では由布市をホームタウンとしているヴェルスパ大分の選手たちとのふれあいブースも設けられ、訪れた子どもたちは笑顔で交流していました。

◆起源は次世代への継承
1976(昭和51)年、旧挾間町時代に開催された「産業文化祭・ふるさと祭り」が始まりとされています。当時は、地域住民が一体となり、商業と行政の協働による農業・商業振興、伝統や風土の次世代への継承などを目的として開催されており、挾間地域住民参加型の祭りだったと言われています。

かつて、きちょくれ祭りの名物企画の1つでもあった〝子どもわんぱく相撲〞がありましたが、果敢に挑む子どもたちの姿はたくましく、土俵の周りからは大きな声援が飛んでいました。また、ステージイベントでは、やせうまの早食い競争もあり、祭りならではの光景に会場中が大きな盛り上がりを見せていました。

◆多様な魅力
きちょくれ祭りには、大きく3つの魅力的な点があります。

(1)笑顔を全員で共有できている
来場者の方は勿論、出店者の方も含めた全員が楽しく過ごすことができるのは大きな魅力です。家族で訪れる方もいれば、友人同士で訪れる方もいるため、色々な楽しみ方が会場中に広がっています。また、ふるさとに根付いている祭りであるため、数年ぶりに再会するといった場面も見受けられ、貴重な交流の場になっています。

(2)食の祭典のような賑わい
会場全体に食事を楽しむことができるところがあり、食の分野が充実しています。会場内には、50以上の店舗があるほか、300人以上の方が休憩できるスペースが設けられており、ステージイベントなどをゆっくり見ながら食事をとることもできます。また、野菜などの農産物も充実しており、毎年多くの方が目当てのものを購入しています。

(3)スポーツの体験コーナー
先に述べたように、会場横のテニスコートでは子どもたちを対象としたスポーツ体験コーナーがあります。食事やステージイベントなどの充実だけでなく、さまざまなスポーツを経験し知ることができるため、子どもたちにとっては大きな財産になると思います。

◆祭り当日
11月11日午前9時15分、はさまこども園の園児たちによるわんぱく太鼓のパフォーマンスで祭りがスタート。約20人の園児たちが日ごろの練習の成果を一生懸命に披露していました。その後も、はさま陣屋太鼓、上市神楽などの伝統芸能が披露されたほか、こどもダンスフェスタでは計4団体が華やかな衣装をまとい、終始笑顔で踊っていました。
そして、祭り唯一の参加型イベント〝こども競技大会〞として空き缶タワー対決が行われ、事前に申し込みをした12人の小・中学生が参加。1つでも高く積み上げようと真剣な表情で挑戦していました。続いて、挾間町で開催されるイベントなどを中心に4年前から活動しているご当地アイドル〝医大ん坂830〞のメンバー12人によるダンスが披露され、午前の部が終わりました。
午後からは、地元挾間町出身で現在は海外などでも活躍している大沢あすかさんの歌唱ショーが行われました。自身がリリースした曲に加え、最新の曲などを披露しました。約1時間という短い時間でしたが、会場に集まった約100人のファンは盛り上がりました。その後は、由布市はさま文化協会の方たちによる日本舞踊や詩吟、フラダンスなど11団体がパフォーマンスし、挾間中学校と大分雄城台高校の共演による吹奏楽の演奏、由布高校郷土芸能部の神楽など地元の中学生・高校生らによるステージイベントと続きました。
今年も会場には、由布市内外から5,000人を超える方が訪れ、祭りは大盛況のうちに幕を閉じました。

※詳細は本紙2-5ページをご覧ください

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