■冬野菜について
冬に生育する野菜は基本的に寒さを好むか、寒さに対する抵抗性を持っています。寒風で葉先の枯れや青紫色に変色することはあっても株が枯死することはありません。真冬でも水やりは必要です。豆類などは寒さにあたることが重要で、これにより春に花芽を付けます。タマネギ、ニンニク、大根、キャベツなどを含め冬に生育する野菜を無駄に保温するとかえって弱ったり出来が悪くなったりします。
■今月の農作業
○玉ネギ
定植しましょう。極早生種は上旬、早生・中生種は中旬、晩生種は下旬となります。特に極早生種は定植が遅れると肥大が遅れるので注意しましょう。定植時に土が乾燥状態では根張りが悪いので定植前と後にしっかり水をやります。根が土から出ないように3cmほど差し込みます。苗の根が長くて植えにくい場合は切っても構いません。過リン酸石灰かヨウリンを元肥と同時に施すと根張り、活着がよくなります。極早生と早生種以外は年内に肥料が効きすぎないよう注意しましょう。中生種、晩生種は年内に追肥はせず、年明けから行いましょう。
○ソラマメ、エンドウマメ
定植しましょう。マメ科ですから連作圃場では出来が悪くなります。元肥は無施肥か少量のみとします。苦土石灰か有機石灰をしっかり施します。寒さには比較的強いのですが霜害や強風で枝やツルが折れると生育が遅れます。鳥害に注意しましょう。
○ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー
定植時期と品種にもよりますが、芯葉が立ち上がり結球開始期を最後の追肥とします。ここまでに3回は追肥を終わらせ、結球しているなら追肥は避けましょう。苦味の原因となります。ブロッコリーは頂部の収穫後は脇芽を生育させるため追肥を行います。
○ダイコン
まだ種まき出来ますがトンネル栽培となります。生育中のものは特段手をかける要素はありません。土寄せなどはしないで下さい。水のやりすぎは空洞症の元です。収穫遅れのス入りに注意しましょう。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293
<この記事についてアンケートにご協力ください。>