●保温資材の活用
寒さが厳しくなる冬季は野菜の生育不良や傷みを軽減させるため保温資材を活用しましょう。冬野菜は基本的に寒さには強いのですが、葉物野菜には保温資材を使うことでさらに、作りやすくなります。
・トンネルビニール…保温力が一番あり、安価。通気、透水性はない。
・寒冷紗…保温力はない。通気、透水性がよい。防霜、防風対策によい。
・不織布…ビニールと寒冷紗の優れた効果を合せ持つ。保温力に優れ、通気性と透水性もある。やや高価。
先月号でもお伝えしましたが、越冬する野菜は耐寒性を持っており、保温しすぎると逆効果をもたらす場合があります。特にエンドウ豆、そら豆は冬の寒さに遭うことで花芽をつくり結実するので寒も必要です。
タマネギの極端な保温は不揃いが多くなり軟弱で病害に弱くなります。ニンニクは低温に反応して分球、肥大していくので、暖冬の年や過度な保温条件下では中身がスカスカのスポンジ球など異常球が増えます。
ダイコン、ハクサイ、キャベツなどのアブラナ科野菜は低温と保温を繰り返すとトウ立ちします。保温は生育初期などに行い、ある程度生育したら外気にも当て慣らせて行きましょう。
■今月の作業
○タマネギ
早生、極早生種は1回目の追肥を行いましょう。1株に小さじ1杯程度です。追肥後は水をやります。霜柱ができると根が浮いてしまうので燻炭やモミガラで防ぎましょう。
○ニンニク
土寄せします。この時、燻炭かモミガラを挟み込み空気の層をつくるとよいでしょう。マルチ栽培の場合でも植え穴の周りに盛るようにしましょう。ニンニクの肥料は元肥のみで追肥はしません。生育状況によっては必要な場合がありますが、1月以降は厳禁です。
○ハクサイ、キャベツ
結球を始めている時期です。出来上がったものから収穫しましょう。追肥は厳禁です。白菜は上部を紐で縛り防寒対策をしましょう。キャベツは収穫が遅れると裂球するので注意しましょう。
○サトイモ
保存が難しければ無理に掘らず、必要なだけ掘っていきましょう。収穫後に保存するより持ちます。
問合せ:農政課
TEL-097-582-1293
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