文字サイズ
自治体の皆さまへ

木綿(ゆふ)の山通信

23/27

大分県由布市

今回は挾間町にある由布川峡谷(県指定名勝)の紹介です。
由布川峡谷は、挾間地域北西部を流れる大分川の支流、由布川の上・中流域にあたります。由布川の源流は別府市にあり、由布川峡谷として指定されている範囲は、別府市合棚から挾間町の来鉢までの総長12kmにわたります。
峡谷の両岸は高く切り立ち、低い所で10m、高い所では80mを超える崖となっています。その岩肌を流れ落ちる水は、壁面を覆いながら霧のように細かな水滴をまとわせ、あるいは幾筋のか細い糸のようにと、多様な光景を見せてくれます。
また、上流部には岸壁に大きな岩がはまり込んだチョックストーンと呼ばれる神秘的な光景を目にすることができます。
谷幅は4mから10mと狭く、大小の岩がゴロゴロした状態となっている所、また、一枚岩のようになっている川床など、場所によって表情が違っています。
由布川峡谷は、その美しい景観で有名なスイスのチロル地方になぞらえ、「東洋のチロル」と称され、多くの人に知られています。
植生ではアラカシ林などの常緑広葉樹林が谷を覆い、断崖や谷底にはエビネ、イワタバコ、ジュウモンジシダなど陰湿地の植物が繁茂しています。野鳥ではサンコウチョウ、オオルリ、カワガラスなど多くの種類が生息しているのもこの峡谷の特徴です。
夏場は涼を求めて多くの家族連れで賑わい、川遊びを満喫し、それ以外の季節でも年間を通じた四季折々の変化を楽しむために、写真愛好家の来訪も後を絶ちません。
自然が形成した圧倒される景観、来る度に変わる峡谷の姿を、ご自身の五感を最大限に使って感じていただきたいと思います。
足場が滑りやすくなっているため、来訪される際は、滑りにくい履物をご用意ください。
また、ゴミなどは持ち帰るようにして、私達共有の財産として、景観を守っていきましょう。

問合せ:社会教育課
【電話】097–582–1203

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU