■2月に種まきできる野菜
厳寒期ですが種まきできる野菜は多くあります。被覆資材が必要になるので、ベタ掛けやトンネル被覆などで対応しましょう。葉物野菜、ホウレン草やサラダ菜、小松菜などは病害虫もいない時期なので作りやすいです。ダイコンとニンジンはトンネル栽培ならば順調に生育し、直売所にない時期に出荷できます。いずれも、黒マルチを使用して保温効果を高めましょう。種まき後にしっかり水を与え、トンネル被覆後は特に水を与える必要はありませんので、収穫直前まで被覆したままで大丈夫です。
■マルチフィルムの色と効果
黒=地温を高め、保温効果もある。雑草抑制が強く一番使われている。
透明=太陽光を通すので地温を高める効果が大きい。雑草は多量に発生する。
白、緑=黒と透明の中間。保温効果は多少あるが、雑草も多少発生する。
シルバー(銀)=保温効果が強い。太陽光による地温上昇を抑え、光の反射により害虫の発生も抑制する。
白黒=表が白で裏が黒。保温効果があるうえ、夏の地温上昇と雑草の発生を抑える。冬でも夏でも最適なマルチ。やや高価。
■今月の作業
○タマネギ
早生種は最後、中晩生種は2回目の追肥となります。肥料をしっかり効かせるため追肥後は水を散布しましょう。これは厳寒期であっても水をやります。このとき溶けずに残った肥料は後々になって問題を引き起こします。ベト病です。大問題となるベト病は多肥栽培や温かくなり始めた頃に効く肥料が原因です。前年発生した圃場では特に注意が必要で気温上昇とともに一気に蔓延しはじめます。肥料は必要な時に必要なだけ効くように心がけましょう。
○ジャガイモ
ナス科野菜の連作にならないように注意します。ジャガイモだけでなく昨年、トマト、ピーマン、ナス、トウガラシなどを植えていない畑の準備をしましょう。春作は2月中旬〜3月中旬に植え付けます。苦土石灰、消石灰の多用は控えるようにしますが、ジャガイモもカルシウムは必要です。そこで有機石灰(カキ殻、貝殻)を使います。
○有機石灰
とても優れた石灰肥料です。ミネラルも豊富で土を固める心配もありません。散布後すぐに定植、種まきできます。土壌微生物にもよく、やりすぎても問題ありません。すべての作物に有効です。
問合せ:農政課
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