ぬくもり人権シリーズNo.90

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■「明るい社会に向けて」
我が国は「比較的治安の良い国」と言われています。刑法犯認知件数を見ると、確かにピークであった平成14年の280万件から昨年は60万件と5分の1程度まで減少しています。一方で新聞やテレビでは、無差別殺人事件や詐欺事件、虐待死、強盗、わいせつ事件等が毎日のように報道されており、アンケートによると6割の人が認知件数の減少にもかかわらず「治安が悪くなった」と感じているようです。
4月から「こども家庭庁」が発足し、少子化問題をはじめ、こどもの貧困、虐待、いじめ、不登校、ひきこもり等々こどもと保護者を取り巻くさまざまな問題の対策を担うということで、大いに期待したいところですが、まだ具体的な施策や予算は見えていません。将来ある子どもたちが「自分らしく健やかに成長」するよう「どんな子どもも取りこぼさない、子どもがまんなかにいる社会」を目指し社会全体で支えていくという理念は未来に希望が持てそうです。
来月は「社会を明るくする運動強調月間」です。犯罪や非行を防止し、いじめや虐待から子どもたちを守り、安全で安心して暮らすことのできる明るい地域社会を作り、万一犯罪や非行をしてしまった人がいたならば、排除してしまうのではなく、再び過ちを犯さないように地域社会が受け入れ、立ち直りを支えることが大切です。

問合せ：生涯学習課
【電話】63-4817