■事業所の方に伺います なぜ参画しようと思いましたか
▽荒牧さん
きっかけはホームページでした。会社として地域を盛り上げていきたいという気持ちがありましたし、この2、3年でかなり事業拡大をしてきたので、新たな人材を雇用しなければいけない。そういう背景もあって、募集の窓口をたくさん持っておきたいと思い参画しました。ただ、仕事はマッチするのですが、地域や住まいなどがマッチできるのかなど、いろんなことが心配になります。その部分を地域、企業、行政が一緒になってサポートできるこの仕組みは非常にいいなと思っています。
▽高山さん
都会で経験したスキルを活用したいと考え、参画することを決めました。採用したい職種としては施工管理、DXの推進、営業という3つの分野です。通常の求人と違いインターンシップという形で、実際に業務を体験し、お互いに情報共有することで、ミスマッチが起こりにくい事業だと思いました。DX推進は弊社として非常に悩んでおりました。特に建設業の働き方改革、今年から始まる残業の規制についての対応として、デジタルを使った業務の改善を進めている中で人材不足に困っていました。今回SEの方とご縁ができて会社としては非常に感謝しています。
▽市長
まずは、今回の事業に参画していただきありがとうございます。事業者さんにおいても、生産年齢人口の減少により人材確保が難しい状況です。事業拡大や新しい事業を展開するためには、移住した方の経験も必要になってきます。本事業で人材確保できることにより、企業が発展していくことはとても素晴らしいことです。
■社会人インターンシップのプログラムについて工夫した点とか難しかった点は
▽荒牧さん
カフェの運営をより軌道に乗せていくという課題があり、飯田さんはもともと飲食業界での経験があったため、そこを活かせるプログラムにしました。山中さんは、これまでも農業経験がありましたので、農場部門のプログラムを組みました。工夫した点は、ミスマッチをできるだけ減らすため、実際の社員との交流の時間を、なるべく設けるようにしました。参加者の希望に沿えるよう連絡を取り、一人ひとりの状況に合わせて柔軟にプログラムを組み、竹田に来ることに対してのハードルを上げ過ぎないように意識しました。
▽高山恵利佳さん
まずは来ていただいて、お話をして何を知りたいのか聞くことを中心に行いました。やはりSEの経験を今後も活かせる仕事を望んでいた部分もあったので、弊社が推進しているDXの部門について説明しました。今回は時間が制限されたため、凝縮したプログラムにしたことが、工夫した点になります。
▽市長
このしごと型のインターンシップは、就職試験と位置付けています。参加者に合わせたプログラムを組むことにより、お互いの距離が縮むことでミスマッチを減らすことができます。今回のプログラムは、他の企業がインターンシップを実施する際に参考になると思います。
■これからの目標について教えてください
▽飯田さん
目標としては、大きなイベントを定期開催していきたいなと思っています。まだ具体的なことは言えませんが、人が集まるようなものを作っていけたらなと思います。あとは、私たちが竹田で何ができるだろうと掘り下げていくと、一生懸命に竹田で働き住んでいくことだと思います。働くっていうことはただ働くだけではなくて、大切な子どもたちに、自分たちが頑張っている姿や気持ちを伝えていく義務があると思っています。かっこいい大人が竹田にいるよと。かっこいいことやってるよと。そういったことをもっと伝えていく必要があります。
できることは少ないんですけど、そういったことからこつこつと地域に根差して自分たちにできることを、これからも形として考えながらやっていきたいなと思っています。
▽山中さん
竹田市は水が豊かで、農産物も豊かで、そこがすごく魅力的だと思っています。何かグリーンファームの卵と水を組み合わせたものを提案できたらいいなと思います。
▽廣瀬さん
まずは足元をしっかり見て。高山組の仕事をしっかり進めることが当面の目標です。建設業が初めてですので、とにかく覚えて、事業に貢献できるようにしていきたいと思っています。
▽市長
ありがとうございました。みなさんそれぞれ目標は異なりますが、それぞれ掲げた目標を達成するために一生懸命に働いて企業に貢献していただければと思っています。今回いただいた意見をもとに、移住希望者の意向に沿ったインターンシップ事業を展開していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
■終わりに
本市を取り巻く少子高齢化、人口減少に抗う、合わせる施策として「暮らし」から「働く場」まで安心した移住の実現のため、地域・企業・行政が三位一体となり、竹田市移住促進社会人インターンシップ事業を開始しました。今回の市長対談を踏まえ、本事業の課題を見直し改善していくことにより、さらに令和6年度以降、充実した移住施策の展開を図っていきます。
本市には魅力ある企業がたくさんあり、さまざまな働きの場を創出しています。本事業はUターン施策にも最善な事業です。親族でUターンや移住を検討している方に、ぜひ活用を勧めてみてはどうでしょうか?
問合せ:総合政策課
【電話】63-4801
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