文字サイズ
自治体の皆さまへ

ぬくもり人権シリーズ No.100

9/36

大分県竹田市

■「ふつう」を考える
▽ふつう[普通](名・形動)
他の同種のものとくらべて特に変わった点がないこと。特別でなく、ありふれていること。
例:「ごく―の考え」「―とは違った印象」⇔特殊 (広辞苑より)

戸籍の性別に違和感のある人を「トランスジェンダー」といいます。それに対して戸籍の性別に違和感のない人を「ふつうの人」と考えてしまうことはないでしょうか?(本来はシスジェンダーというべき)
部下に仕事の指示をして、こちらの望んだものでないため注意した際「その点は指示されていませんから」と言われたら「ふつうそれくらい考えたらわかるだろう」と思うことはないでしょうか?
一生懸命作った料理の感想を聞くと「ふつうにおいしい」と言われたら残念な気持ちになることはないでしょうか?
最初の「ふつうの人」はマジョリティ側からマイノリティ側に対して無意識の偏見、アンコンシャスバイアスが働いているのかもしれません。二番目の「ふつうそれくらい…」は自分の中の価値基準で相手を攻撃する、マイクロアグレッションによる発言ではないでしょうか(そのあとに「このばか野郎」と続くと、パワハラになる可能性があります)。三番目の「ふつうにおいしい」は語彙力の不足によるものかもしれません。
何げなく使っている言葉でも、相手を傷つけたり、嫌な思いや残念な気持ちにさせていることがあるかもしれません。私たちは日々の暮らしの中で「ふつう」に言葉を使いがちですが、その言葉にはどの尺度で比較し、どのような意味が含まれているのか考えてみることも必要です。そう考えると「ふつう」であることは案外難しいのかもしれません。

問合せ:生涯学習課
【電話】63-4817

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU