文字サイズ
自治体の皆さまへ

ぬくもり人権シリーズ No.102

13/38

大分県竹田市

■がんばっているあなたへ『顔晴(がんば)れ』
「顔晴れ」、この言葉をはじめて知ったのは今から20年くらい前のことです。当時、私は出向先で管理職としてとにかく毎日忙しい日々を送っていました。その姿を見て周囲から「たいへんだろうけど“頑張って”」と励ましの言葉を受けると、「十分がんばっているのに、これ以上何を“頑張れ”というのか?」と思い、苛立ちを感じていました。
そんな時に自部署の新入職員だった女性が「課長、がんばれって“頑張れ”じゃなくて“顔晴れ”もあるんですよ」と教えてくれました。多分忙しさで心の余裕がなく、いらいらしながら仕事をしていたため職場の雰囲気は極めて悪く、周囲にも気を使わせていたのだと思います。そんな状況下でかけられた「顔晴れ」の言葉は、自分自身の仕事への取り組みだけでなく物事すべてへの考え方の「りきみ」を和らげてくれる要因となりました。常に厳しい表情をし、周囲に気を使わせ「顔を曇らせて」いたのであれば何のため、誰のための「がんばり」だったのかと考えてみると、少し肩の力を抜いていくことが必要なのだと思うことができました。また、この「顔晴れ」という言葉は歌手の平原綾香さんが東日本大震災の復興支援活動の中でも使っています。
4月から新年度、新学期がスタートし2か月が経過した今、新たな環境下で日々がんばっていることだと思います。ただ「五月病」という言葉があるように、がんばってきた体が、心が限界を超えSOSのサインを出しているのかもしれません。しんどいなと感じた時は、「まだ大丈夫」ではなく「ちょっとマズいかも?」と考えてみてください。そんな時はとにかく体を休め、心に余裕(心の空き地)ができるようリフレッシュ行動を心がけることが大切です。
いま、がんばっているあなたへ。梅雨時期となり天気は晴れ晴れとはいきませんが、顔も心も晴れ晴れな日々が送れるようエールを送りましょう。

『顔晴れ』

問合せ:生涯学習課
【電話】63-4817

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU