◇音楽姉妹都市 中野市(昭和42年締結)
中野市は長野県の北部、上信越国立公園志賀公園に隣接する北信州の中心的都市。作曲家中山晋平生誕の地でもある。宮城県仙台市とともに交流。
本市では、音楽姉妹都市長野県中野市との都市交流を促進するため、中野市から中学生を受け入れ、本市及び竹田市内の中学校を取材してもらうことで相互理解を深めています。
今年度、令和元年以来6年ぶりに、中野市の派遣事業を8月5日から7日の日程で行いました。
特派員一行は5日の夕方、本市に到着し、土居市長と志賀教育長が出迎え、期間中の取材への意気込みや竹田市の印象などについて懇談しました。
翌6日は、竹田中学校を訪問し、平和授業に参加。当日は広島平和記念日であり、原爆の悲惨さや世界平和について全校集会やクラス授業を通して共に学びました。その後、竹田中生徒会との意見交換を行い、お互いの生徒会活動の取り組みを発表。生徒提案によるジャージのデザイン変更などの意見が交わされました。午後は両校6人で歴史文化館や瀧廉太郎記念館を回り、一緒に瀧廉太郎の足跡を学びました。移動中も両県の方言の違いや部活動の話で打ち解け、会話が弾んでいました。
歴史文化館では開催中の「佐久間竹浦(さくまちくほ)展」を見学。廉太郎の直入郡高等小学校の同級生で友人である竹浦の作品や、展示中の廉太郎の書簡(写真右)などについて説明を受け、「廉太郎の友人がこんな素晴らしい作品を描いているとは知らなかった」と驚いた様子でした。
また瀧廉太郎記念館では、中野市から寄贈を受け展示している、日本のストラディバリウスと呼ばれる「小澤僖久二(おざわきくじ)」のバイオリンを見て「記念館には来たことがあるけど中野市から頂いた貴重なバイオリンがあることを初めて知った」と竹田中の生徒たちも感動していました。
最後に荒城の月のモチーフとなった「岡城跡」を歩いて、「石垣や高さがすごい。防御の仕組みも面白い」と汗だくになりながら堅固さを体感。
全日程を終えて、長田みなみ会長は「音楽姉妹都市の竹田市はとても良い場所。竹田中学校の皆さんと交流したことや学んだことを、中野市に帰って多くの人に伝えたい」と笑顔で話してくれました。
今後もこのような交流を通じて、両市の絆を一層深めてまいります。
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